概要
アルとは、「ファーランドサーガ時の道標」に登場するキャラクター。副題の『時の道標』はアルのことである。
いつの間にか、港街アトラクタにいた少年。記憶喪失で、自分の名前以外、過去のことを覚えていない。カリンに拾われて、一緒に冒険することになる。
おっとりした性格でどこか浮世離れした雰囲気を持つ。カリン一行の中では唯一の男子なので、カリンをはじめ女性陣の尻に敷かれがち。サーラから慕われているが、アル自身はカリンに好意を寄せている。だが、何故カリンに惹かれたのかは明かされていない。
クラスは剣士。他のキャラと比べてスキルが少ないが、デュマやアルヴィースなど特殊な力を持った存在はアルでしかとどめをさせないため、重要な戦闘要員である。
物語の最重要人物
以下物語のネタバレあり
人間ではとどめをさせない(HPを0にしても復活する)堕天使デュマに、アルだけがとどめをさせたのは、アルも天界に属する存在(天使)だったからである。
アルの正体は、『時間と空間の支配者』『時を視る者』の異名を持つ守護天使アルヴィースの化身で天使。
アルヴィースは時に干渉しようとする者を排除する役目を担っていて、普段は人間の少年(アル)の姿をとりながら裁くべき者を探し続けていた。
だが、アルヴィースは8年前に人間に返り討ちにあい倒されてしまった。そのため、アルヴィースは無力な人間の姿となり、再び甦るための眠りについた。だが、魂がなければ肉体は死んでしまうため、それでアルの人格が生まれた。ソーン曰く「(アルは)まだ生まれて8歳の子供に過ぎない」とのこと。
時を司る守護天使であることを堕天使デュマに気づかれ、デュマに体を乗っ取られたアルは時に干渉する力を利用されて、カリン一行を過去のアトラクタに飛ばしてしまった。
過去のアトラクタでの戦いで、自分の正体を思い出したアルは、自分の力が災いとなるのを恐れてカリンたちの前から姿を消すが、天界に戻ろうと画策するソーンによって無理やりアルヴィースとして覚醒させられる。
アルヴィースに意識を取り込まれた状態だったが、カリン一行とアルヴィースの戦いの最中、アルの意識が目覚めて抵抗したことで、アルヴィース本体から解放されて、元の少年の姿に戻った。
戦いが終わった後、カリンと冒険を続けている様子がエンディングで描かれていた。カリンやサーラとその後どうなったのかは不明。