概要
初出は『〈魔界刑事〉凍らせ屋』。『魔界都市』シリーズやスピンオフにもたびたび登場する。
『凍らせ屋』では、区外から配属された鬼顔才吉とコンビを組む。抜群の「適性」を見せた鬼顔は、その後『夜凶街』で再登場している。
新宿署の刑事。所属は捜査第一課。
「凍らせ屋(スパイン・チラー)」の異名は、出会った犯罪者の背筋を凍りつかせるという意味。
身長185cm超。精悍で野生的な風貌。
ドレッドヘア、左目に刀の鍔の眼帯をつけ、花柄のコートがトレードマーク。コートの花柄はプリントとなっており、剥がすと高性能爆薬となる。
霊柩車に擬態させたパトカーを乗り回している。
犯罪者には徹底的に苛烈な態度を取り、「正義感溢れる殺人鬼」と評される。
遭遇したゴロツキやヤクザは特に何もしていなくともぶちのめし、上司が犯罪に手を染めていると認識すれば敵とみなして対応。犯罪者を射殺した人数は新宿署トップで、ヤクザと取引をした上司を射殺した事例が何度もある。
他方、刑事としての職業意識は高く、一般市民の保護を優先して行動する。また人形娘には例外的に優しい態度を取る。
全長30cmにも及ぶ巨大リボルバー「ドラム」を得物とする。特に携行している様子も見られないのに、どこからともなく取り出すのはお約束。2000万分の一秒という驚異の速さでの抜き打ちを可能とする。
徒手空拳でもその強さは揺るがず、世界中のあらゆる武術の原型、中国の経絡治療や心霊療法の源流とされる古武術「ジルガ」の使い手。
身体能力は言うに及ばず、勘の鋭さは予知能力の域に達する。物質透過の能力を持つが、代償として著しい衰弱を余儀なくされる。
新宿署刑事に定期的に投与される抗体により、毒や催眠を無効化している。ジルガの応用で、無機物に仮初の命を吹き込むなどの搦め手も使うオールラウンダー。
たびたび夜香とコンビを組んで活躍。
秋せつらとドクター・メフィストのコンビに続き「新宿で二番目に危険なコンビ」として恐れられている。