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ホッカイドウ競馬の編集履歴

2022/11/30 21:44:42 版

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概要

主催者は北海道(担当部局は農政部)。開催実務は、2008年まで「北海道競馬事務所」が担当していたものの、2009年度より「一般社団法人北海道軽種馬振興公社」(HRA)が受託している。地方競馬の主催者が開催業務を公社に全面委託するのは全国初の試みとなった。

北海道軽種馬振興公社は「北海道営競馬協力会」を前身とし、従来は主に場内警備や馬券の発売業務などを受託していたが、2008年5月より日高管内の各自治体や農協が新たに北海道軽種馬振興公社へ出資し、競馬法で定める「競馬実施共益法人」として業務の大半を受託することとなった。

札幌市に所在していた事務所も2009年4月1日より日高町に移転し、競走の編成や道外での場外発売実施計画も公社が主体となって進める。

北海道競馬事務所は「農政部競馬事業室」に改組され規模を大幅に縮小、主催者である北海道は予算の策定や道議会への対応などに特化し、引き続き農政部が業務を行う。

所有する競馬場は、門別競馬場

歴史

1948年:道営競馬が発足。9月23日、帯広競馬場にて初の競走が行われ、当日は全12競走が開催された。第1競走は繋駕速歩競走の新馬戦(距離3400m、1着賞金3000円)。8頭が出走し、優勝馬はハナイブキ号であった。この年は帯広、北見、旭川、小樽、室蘭の各競馬場で計25日開催され、全260競走が行われた。軽種馬(サラブレッド、アングロアラブなど)やアングロノルマンの不足のため、和種馬(ドサンコ)による繋駕速歩競走・平地競走も行われた。

1949年

この頃、競走馬不足のため出走馬が1頭のみの単走競走が幾度も行われた(単走競走の馬券は発売されない)。

道営競馬によるばんえい競走を開始。

1950年

速歩競走において女性騎手がデビュー。

1953年

小樽競馬場を廃止し、札幌競馬場での開催が始まる。

北見市・岩見沢市・帯広市・旭川市の4市による「市営競馬」が発足(4市による運営体制は2006年度まで)。

1955年:室蘭競馬場を廃止し、函館競馬場での開催を開始。

1956年:1949年以来の黒字決算。

1958年:アングロノルマン系馬による競走を廃止。

1961年:日本初の女性調教師が誕生。

1962年:市営競馬による平地競走が廃止され、市営競馬はばんえい競走のみを開催するようになった。

1966年

道営競馬によるばんえい競走が廃止。

この年の冬、大規模な八百長事件が摘発された。

1970年

速歩競走が廃止。これにより道営競馬は平地競走のみ、市営競馬はばんえい競走のみを開催する二分制が確立され、現在に至る。

この年限りで連勝単式馬券が廃止。

八百長事件に関わっていたとして、道議会の現職議員が逮捕される。

1971年:1人1レースあたり5000円を超える馬券の購入を禁止する規則が施行されたが、数年で有名無実化し、1977年に廃止された。

1973年:北海道競馬事務所を設置。

1982年:全道の厩舎を集約し、門別トレーニングセンターが開所。

1985年

電話投票を開始。

帯広競馬場での開催を休止。

1986年:この年をもって土日の開催から撤退。

1987年

「ホッカイドウ競馬」へ名称変更。

帯広競馬場での開催を再開。

初の場外発売所として、旭川レーシングセンターが開設。

1992年

「JRA認定競走」開始。

1997年

門別トレーニングセンターを改装した門別競馬場が新設され、門別開催が始まる。

この年限りで岩見沢・帯広での開催を廃止(形式上は休止)。

1998年

馬番連勝複式馬券を導入。

10歳定年制を廃止。

年齢制限の撤廃など、転入条件を緩和。

中央競馬や他地区所属の外国産馬に、交流競走への出走を認める。

2000年:「スタリオンシリーズ競走」開始。

2001年

道庁競馬管理室を廃止し北海道軽種馬振興公社へ一元化するなど、組織をスリム化。

初のミニ場外発売所「Aiba静内」を開設。

地方競馬在宅投票システム「D-net」に加入。

産地初の試みとして「セリングレース」を開催。

2003年

馬番連勝単式・3連複・3連単馬券を導入。

日本初の認定厩舎(外厩)制度が開始。

2006年

8月1日:SPAT4(南関東地方競馬電話投票)での全レース発売開始。

8月8日:マルチ投票・フォーメーション投票を開始。

2008年

10月16日:この日をもって旭川競馬場での開催を廃止。

2009年

4月1日:競馬の運営に係る実務を北海道軽種馬振興公社(HRA)に全面委託、北海道競馬事務所は農政部競馬事業室へ改組。

4月27日:門別競馬場のスタンド増設・ナイター照明設備新設工事が竣工。

5月14日:この日をもって札幌競馬場での開催を休止。

2010年

1月15日:門別競馬場の本馬場内側にある500m走路(追馬場)をウッドチップコースへ改修する工事が竣工。入厩している2歳馬を中心に運用が始まった。

5月4日:門別競馬場でコスモバルク号の引退式が行われ、同競馬場の入場者数が2,867人の新記録を樹立した。

2012年4月11日:競馬場裏手の厩舎地区裏に新設された屋内坂路コースの竣工式が行われる。全長900m、最大勾配3.5%は地方競馬の施設としては最大クラス。

新設された屋内坂路コースの竣工式が行われる。全長900m、最大勾配3.5%は地方競馬の施設としては最大クラス。

2018年

9月6日に発生した北海道胆振東部地震により、門別競馬場のスタンドの窓・モニターや映像機材が破損したほか、電気・水道が寸断する被害があった。一時は、所属している約800頭の飲み水・馬体を洗う洗浄用水をろ過されていない地下水にせざるを得ない状況に陥った。

地震の影響により、9月6日・11 - 13日・18 - 20日の開催が中止となった。その後、施設の安全確認・ライフラインの復旧に一定のめどがついたことから、9月25日 - 27日より昼間開催で行われた(ホッカイドウ競馬の昼間開催は2009年の札幌開催以来)。また、第16回として11月13日 - 15日の3日間を追加開催する。

11月1日:第11レースのダートグレード競走・北海道2歳優駿(JpnIII)にて、確定結果の1着馬ウィンターフェル号(1番人気)と2着馬イグナシオドーロ号(6番人気)の着順が、判定写真の再確認で1着・2着の順序が逆であることが判明したと翌11月2日に発表された。誤った着順に基づいて既に行われた払い戻しは有効で、正しい着順に対する追加払戻金の支払方法は今後検討される。1着・2着の着順を誤審したのは、中央競馬も含めた日本競馬史上これが初めてである。なお、競走成績については2019年2月28日付で正しい着順で取り扱う。

2020年

11月3日:前年までの北海道2歳優駿を終了・発展させたダートグレード競走・JBC2歳優駿(JpnIII)が門別競馬場にて初開催。レース単体の売上が約9億7500万円となり、ホッカイドウ競馬におけるレコードを記録した。

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