ストーリー
大学を卒業したものの職に就くことなく、フリーターとして特に目標もないまま過ごしているリクオ。
そんなある日、カラスを連れた黒ずくめの少女・ハルが現れる。
彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつての想い人である榀子が東京に戻ってきた事を知って・・・・・。
登場人物
魚住 陸生(うおずみ りくお、リクオ)
主人公。大学を卒業しても就職しなかったフリーター。コンビニでバイトをしている。
お人よしな性格で、自身の方向性を見失っている。カメラが好きだが仕事にするつもりはないらしい。
不思議な少女のハルとの出会い、大学時代から親友で憧れでもある榀子との再会により彼の環境は少しずつ動き始める。
野中 春(のなか はる、ハル)
不思議な雰囲気の少女。常に黒を基調とした服を着て、カンスケという足の悪いカラスをつれている。
かつて都立十泉高校に通っていたが、あるバーでバイトをしていた事を高校に咎められ自主退学してしまった。
現在はミルクホールという喫茶店(夜はバー)でバイトとして働いている。
店長の趣味によりメイド装備。作る料理は独特で、当たりハズレの差が大きい。
森ノ目 榀子(もりのめ しなこ)
リクオの大学の同級生。
東京の大学を出て地元の金沢で非常勤講師をしていたが東京に戻ってきた。
コンビニ近くの都立十泉高校で、化学の教師をしている。かつてハルの副担任でもあった。
リクオに告白されるも、「友達の関係がいい」と振ってしまう。
しかし時が経つにつれ、リクオに対する想いが少しずつ変わりつつある。
早川 浪(はやかわ ろう)
榀子を追いかけるように金沢から上京してきた幼馴染みの少年。榀子の想い人であった早川湧の弟。
榀子のことが本気で好きだが、弟以上の感情を持たれておらず苦悩している。
美大を目指しており、予備校に通っている。
デリバリーで度々予備校に訪れるハルとは顔見知りで、立場上戦友のような関係。
早川 湧
榀子の幼馴染みで、浪の兄。故人。生まれつき体が弱く、病弱であった。
榀子が高校3年の春の時に夭折するも、いまなお榀子の心の中心に在り続けている。
浪からは無敵のラスボスと揶揄された。
木ノ下さん(きのした)
リクオのコンビニでの同僚。バンドをやっている。母子家庭で妹と弟がいる。
第3巻に妹が、『羊のうた』に弟がでている。
物語にはあまり深く関わってこないが、第三者的な立場からリクオにいくつものアドバイスを送っている。
フクダ
リクオと榀子の大学時代の同級生。眼鏡をかけている。
リクオとは正反対に人生設計にぬかりがなく、物事を論理的に捉える。
就職・結婚してからもリクオと付き合いが多い。
別名・表記ゆれ
イエスタディをうたって:ィが小さい