米澤穂信の〈古典部〉シリーズ第4弾。本作は長編ストーリーだった前3作とは異なり、文芸誌に掲載された後述の短編6作に書き下ろし1作を加えたオムニバス形式の短編集の構成となる。内容的には古典部の部員4人の高校入学当初から翌年の春休みまでの1年間を、前3作のストーリー間を補完するような形で時系列に沿い折木奉太郎の視点で進行していく。そのためアニメ版では時系列に沿るため、各話バラバラに放送される。ちなみに、温泉回とバレンタイン回がある。
収録された話は、『やるべきことなら手短に』、『大罪を犯す』、『正体見たり』(初出時のタイトルは『影法師は独白する』)、『心あたりのある者は』、『あきましておめでとう』、『手作りチョコレート事件』、『遠まわりする雛』(書き下ろし)の七話。『連峰は晴れているか』は未収録。
『遠まわりする雛』で初登場の人物
尾道先生(CV:山崎たくみ)
善名梨絵(CV:豊崎愛生)
善名嘉代(CV:小倉唯)