概要
1972年に公開された東宝配給の特撮パニック映画。
小説家・田中光二の「爆発の臨界」を原作としており、非常にサスペンス色の強い内容となっている。
なにせ爆発がウリにもかかわらず、劇中の爆発シーンは登場人物の想像か劇中劇というよくわからないもの。
テロリストと乗組員達の攻防が中心となった骨太のドラマが展開される。
あらすじ
中東から東京湾へと向かっていた原油タンカー「アラビアンライト号」が、テロリストにシージャックされた。
テロリストは鹿児島県、喜山の石油コンビナートを爆破し、それをテレビ中継することを要求。従わない場合はアラビアンライト号を東京湾に突入させて爆破することを宣言した。
要求を呑んで喜山コンビナートを爆破すればば漏れた原油による二次災害で東京は死滅、コンビナートを爆破すれば南九州が死滅の危機が迫る中、タンカー内では乗組員が反撃を始めテロリストと戦い始める。
一方政府は両方を回避するためにある奇策を思いついた。それはコンビナートの爆破を特撮で撮影し中継することだった。