中世イタリアで誕生し、鎖帷子を装備していて剣による斬撃が通じない兵士を抹殺するために作り上げられた。刀身を上から見ると二等辺三角形になり、尖った方と背中側はきちんとある(ある程度の肉厚が無いと折れてしまうため)。刃がついていないように、純粋に「刺す」事のみに使うが、短刀程度の長さでもスマートでモノを貫き易くできており、身体のどこでも刺す事ができれば、まず致命傷は必至である。非常に攻撃的で実戦的な武器(筆者体感、薄い缶詰を曲がりも折れもせず、あっさり裏表とも貫通※中身はおいしく頂きました)。
形態は本来、十字架型の剣や装飾のあるものであったが、近年は風情より凶悪な印象の折り畳み式のものもある。刃はないものの、十分に「凶器・殺傷目的以外の何者でもない」と思われるため、みだりに室外に持ち出したり、持ち歩いたりしないように注意。群衆の中でちらつかせたりしたら即110番、身柄確保であろう。持っている・集めている方は妄想の中で楽しく使いましょうね。
しかし発祥の頃より、小型でかさばらず携帯が便利な事から暗殺に好んで用いられ(あまりに危険で、一般市民の携帯を禁じるおふれもあったと言う)、今もプロには「実用」されていると言う噂も……。