ユフィリア・マゼンタ
ゆふぃりあまぜんた
概要
本作のもう一人の主人公。愛称は「ユフィ」。アニスの弟にしてパレッティア王国の王太子であるアルガルドの婚約者。
王家からの要請でアルガルドの婚約者になり、厳しい王妃教育を受けていたが、パレッティア国立貴族学院での卒業パーティの最中、以前から彼女を疎ましく思っていたアルガルドにいきなり婚約破棄を言い渡されてしまう。そこへ、空飛ぶ箒の飛行実験の際に制御を誤って会場に突っ込んできたアニスとの邂逅を果たし、事情を察した彼女にそのまま拉致されることに。当初はアニスに対して怯えていたが、次第に両想いになる。
人物像
「およそ全てを持って生まれながら、何一つ持っていなかった令嬢」。良くも悪くも理性的で感情を制御して物事を判断する人物で、公平かつ良識的。反面、それゆえに同年代から疎まれやすく、感情を表に出すことが苦手な人物。いい意味で言えば感情に振り回されないといえるが、悪く言えば機械的な印象を相手に与える節がある。
これらの性質もあって「言われたことをこなす」ことが思考の大前提になっており、根本的に「自分の意志で動く」ということと縁遠い人物。これらをもってアニスは「人間として不器用」と評している。
意図されたわけではないが資質と教育が悪い意味で噛み合ってしまっており、アニスはもとよりイリアからも気遣われている。ただし教育の仕方に悪意があるわけでは断じてなく、むしろ「事実を悟って頭を下げて謝る(のを見て親友とその娘に大変驚かれた)父親」等、家族には大変愛されている(愛が重いとも言える)。
魔力が強力で適正属性も全属性で、アニスからは人間国宝と評される。助手として、アニスに魔法使いとしての感覚等の知識を伝え、逆にアニスからは魔学の知識を貰い、2人揃って規格外の魔力の使い手となる。
関連動画
関連タグ
アニスフィア・ウィン・パレッティア(相棒) アルガルド・ボナ・パレッティア(元婚約者、アニスフィアの弟) オルファンス・イル・パレッティア(現国王、アニスフィアの父)
グランツ・マゼンタ(父)
イリア・コーラル(アニスフィアの専属侍女) ティルティ・クラーレット(アニスフィアの共同研究者)
井ノ上たきな:物語冒頭で集団から切り離された存在、中身の無い空っぽの器のような所や生真面目な性格と、バディ作品の主人公の相棒など、共通点多数。ただし、「スタンドプレーが過ぎて組織から問題児と見られていた」点では、「『公人として望まれる自分』であり続けようと己に抑制的だった」ユフィリアとはかなり対照的である。
セイバー(Fate/staynight):『いち仕事人・公人としては文武両道で非常に優秀』だが、『職責を果たすことを第一に考え、万事に私心を徹底して持とうとせず、世に、己の全てを傾けて尽くす』ことを旨とした殿上人であること、それ故に『私人としては非常に不器用』『その在り方で接されることに我慢ならない身近な人間に背かれる』などの点で似通っている。