梅に鶯
うめにうぐいす
花札の絵柄の一種。二月の種札。
概要
文字通り「梅の枝にウグイスが止まっている」様子。この構図は調和を感じさせるので、詩歌や絵画において良い題材となってきた。
そこから「仲良し」「良好な取り合わせ」という意味を持つようになり、同様に好まれた題材としては「藤に不如帰」「松に鶴」「桐に鳳凰」があげられる(ちなみにこれらはいずれも花札の絵柄に入っている)。
梅にメジロ?
実のところ、この絵柄の鳥はウグイスではなくメジロを指すと考えられている。
というのもメジロは花の蜜や果実、虫を食う雑食なので梅の枝にもよく止まるが、ウグイスは基本昆虫食で蜜や果実は食べない。また低木や笹藪を好み、警戒心の強さから人前に姿を見せることは少ないため、梅の木に来ることはあまりないのだ(逆にメジロは結構人前に出る)。