ルーンファクトリー5
るーんふぁくとりーふぁいぶ
概要
『ルーンファクトリー5』とは、HAKAMA開発、マーベラスから2021年5月20日に発売のニンテンドースイッチ専用のゲームソフト。『ルーンファクトリーシリーズ』の第7作目。
ルーンファクトリーシリーズはシリーズ開始から長らくネバーランドカンパニーが開発を担当していたが、ソーシャルゲームの台頭などによる業界の劇的な変化をまともに受ける形で2013年に倒産。これにより事実上のシリーズ停止状態にあった。しかし、それから6年後の2019年、「Nintendo Direct 2019.2.14」にて前作『ルーンファクトリー4』のニンテンドースイッチ移植と共に本作の製作、及びシリーズの再開が発表された。なお今回、本作の開発を担当するHAKAMA株式会社はルーンファクトリーシリーズの原作・プロデューサーを担当していたはしもとよしふみ氏が立ち上げた会社である。
ストーリー
初代からの色々な因縁が前作で完結しているため、今作は前作との繋がりは無く、全く新しい物語となる。
旅の途中、意識を失い倒れていた主人公は助けを求める声で目を覚ます。
そこは見覚えのない森の中。自分の名前以外の全てを忘れてしまっていた。
主人公は再び聞こえた悲鳴のもとへ駆けつけ、モンスターから女の子を助けるが近くの町へ送り届けたところで力尽きてしまう。
町の名は「リグバース」
町の人に手当てをされた主人公は女の子を助けたことを感謝され、Seedと呼ばれる警備組織の一員にならないかと誘われる。
主人公は見習い隊員としてリグバースで穏やかな生活を始める。
町の平和を守るため、さまざまな事件を解決していく主人公はやがて世界を揺るがす巨大な事件へ巻き込まれていく。
登場人物
主人公
本作のプレイキャラクター。
男主人公の「アレス」と女主人公の「アリス」という名はデフォルトネーム。
今作は2人共外見に大きな違いは無い。
シリーズ恒例の記憶喪失なアースマイト。
警備組織Seedの見習い隊員として町の平和を守ることになる。
パートナー候補はそれぞれ男女6人、2021年11月15日のアップデートで同性婚が可能になった。
ヒロイン候補
ヒーロー候補
サブキャラクター
主人公の子供
主人公が結婚したあと、条件を満たすと誕生する。
子供の性別と性格はプレイヤーが選択可能。
(性別が選べるのは第一子のみ。第二子と第三子は男女の双子)
第一子は主人公と同じ金髪になり、第二子と第三子は結婚相手と同じ髪の色になる。
以下、子供のパターン。名前はデフォルトネーム。
評価
前作と比較すると、アイテムの自動取得機能が追加されたり、仲間が3人(匹)まで同行可能になる等、便利になった部分はしっかりあるが、季節畑が削除されたり等、せっかくの改善点を台無しにしてしまうほど廃止または改悪された部分があまりにも多過ぎるうえ、即死技を使うモンスターが序盤から出てくるなどアンバランス極まりない仕様も今作の評価を著しく下げる要因となっている。
また元からバグの多いシリーズだが、今作は完全3D化等様々な要素にテコ入れがされた作品に伴ってか特にバグが多く、最終アップデートとなったver. 1.1.1現在でもBGMが鳴らなくなったりエラー落ちや連作可能な作物が実らなくなるバグ等が最後まで修正されずに残ってしまっている。しかもver. 1.1.0で同性婚が可能になった事と引き換えに、登場人物達の性的価値観が狂わされた挙句、同性間の友情会話が削除され、バレンタインデーとホワイトデーの仕様が滅茶苦茶(バレンタインデーで男性からもクッキー、ホワイトデーで女性からもクッキー)になる等、ゲームの主要要素を根本的に否定する致命的なバグが発生する有様。補足として、デートイベントにストーリー進行度は一切関係しない。
一応、エラー落ちや処理の遅さ、シナリオの粗さや数多のバグに目を瞑れば十分遊べるレベルで、賛否両論が分かれるもののシリーズ初心者には取っ付きやすい作品でもあった。しかし、前述の致命的なバグが最終アップデートver. 1.1.1でも修正されずに放置された事で、ファンどころか同性婚を支持するプレイヤーからも見限られて評価は地に落ち、今ではシリーズの看板に泥を塗ったルーンファクトリー史上最低最悪のゲームとまで評される程酷いゲームに仕上がってしまった。
余談
発売からエラーや不具合が相次いだため、毎週アップデートが配信された。
これに関して2021年6月22日に行われたマーベラスの第24回株主総会で開発自ら不具合の存在と開発体制の不備を認める回答を出した。