石坂啓
いしざかけい
石坂啓とは、元漫画家でコメンテーター・エッセイスト・左翼活動家である。
1956年3月28日生、名古屋市出身。母親が中国人のハーフ。
本名は立川啓子で、夫は編集者の立川義剛。
1年アシスタントを務めたのちデビュー。
以後は「キスより簡単」など、青年誌で奔放な女性を描いた作品を発表。
出産を機会に漫画家を休業して育児エッセイなど文章や
ワイドショーのコメンテーター等の仕事に軸をうつす。
一方で左翼系の活動家としての行動も増え、
『週刊金曜日』の編集委員や『マガジン9条』発起人もつとめる。
また、連作「安穏族」などで反戦漫画も執筆するが、
その内容は従軍慰安婦を女子挺身隊と混同するという大きな歴史考証ミスが目立ったり
中国人や朝鮮人を単なる「かわいそうな被害者」としてのみ描写した作品が多い。
国立メディア芸術総合センター計画に反対し、「お上に『よろしい』と言われて喜ぶより、そういうものをちゃかしたり風刺した作品を見せるのがマンガの精神」と主張ていたが、
実はかつて自分がお上から賞を受け取っていた(第3回文化庁メディア芸術祭大賞)。