概要
近衛原学園に通う2年生。 容姿端麗で、まわりからの人気があり学校に隠れてモデルをやっている。
何か思い詰めたような顔をしており、精神が不安定なところがある。
過去に「赤井華子」という女子生徒と親友だったらしいが……。
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ネタバレ注意!
最初の怪異”トイレのハナコ”の標的の一人、”モデル”に該当する。が、他の怪異の標的の大半が自分勝手で陰険な性格の元凶若しくは怪異の元凶に引きずられる形で加担したのに対しナオミだけは”最後の最後で手助けすることができなかったばかりに親友を死なせてしまい、そのことを心底悔やみながら殺される”という悲劇性の強いものになっている。
性格にかなり問題のある高井響子に絡まれていた赤井華子をいじめから庇いそのまま大の仲良しになったナオミと華子。華子と親密になったナオミはいつのまにか百合っぽい愛情を親友に抱きながらもピアノの演奏を通して仲良くやっていた。
が、陰険でプライドの高い泉俊彦が学園代表ピアノ奏者争いで華子に負けて逆恨みし、それに同調した響子とともに常軌を逸したいじめを始めたことで状況は一変。はじめは気丈に庇おうとしたナオミだったが、二人に日記を突き付けられ脅され、つい「自分と華子は何の関係も無い」と口走ってしまう。
そして運命の日、いつものようにトイレの花子さんを模したコスプレを首を吊るような形で華子をホースで拘束した二人は苦しむ彼女にその発言を暴路しそのまま現場を後にする。取り残された華子は絶望のあまり、自らの意志かはたまたショックの余りか足を滑らせ窒息死してしまった。
それを発見したのはナオミであった。
そしてその後、学園で怪異が活性化し、まずは響子が、続いて俊彦が惨殺されてしまう。そして横苦情の一節の”モデル”の文字から次の標的は自分だと察するが、”土壇場で親友を見捨てて死なせてしまった”という自責の念に囚われたナオミは寧ろ導かれるように怪異のいる旧校舎に足を運ぶ。
そして(これは八敷一男にサイコメトリー風に描写されたことだが)おそらくナオミは音楽室と思わしき空間にて”ハナコ”に背後から羽交い締めされ室内に注ぎ込まれた大量の水で溺死。
最後は3回の女子トイレに洋式便座に花束のように敷き詰められたホースの中央に彼女の生首が添えられ、そして消滅していった。だが、愛しい人の手で葬られたことがせめてもの救いだったのか、その首にはどこか安どの表情が浮かんでいた。
俊彦と響子に脅され屈する形となったナオミだが、彼女を責めるのは酷であろう。これも抗えば今度はナオミが標的にされる可能性があった、いや下手をすると怪異の存在がなければ華子が死んだ後の次の標的をナオミにする可能性すらあり得たのだから。
そのためプレイヤーに怪異の標的の大半が「死んで同然のごみクズ」「ざまあ」「いや、やらかしを考えればあれでも生ぬるい」と酷評される中、ナオミだけは「かわいそうすぎる・・・」「生きててほしかった・・・」と同情的な意見が寄せられている。