月曜日の友達
げつようびのともだち
概要
ビッグコミックスピリッツにて2017年25号から連載されていた阿部共実の漫画。全2巻。
多感な中学生たちの揺れ動く心情が、独特の筆致で瑞々しく描かれる。
単行本が1巻のみの時点で、宝島社の『このマンガがすごい!2018』オトコ編4位を受賞。
作者の阿部共実は、代表作の『ちーちゃんはちょっと足りない』でも『このマンガがすごい!2015』オンナ編1位を受賞している。
あらすじ
月曜日。今日もまた学校が始まる。
月曜日、クラスメイトたちは恋愛バラエティ番組の話題で持ちきり。
そんな中、小学生のままのノリではしゃぐ水谷茜は、急に大人びてしまった周りとの感覚のズレに言いようのない焦燥を覚える。
中学生活が始まって二週間が経ち、誰もみな子供時代を過去のものとして振舞っている。
ひとり取り残され中学生になりきれぬ水谷はわだかまりを抱え、衝動的に自宅を飛び出し学校へと向かう。
夜も更けた校庭で彼女が出会ったのは、変わり者と噂されるクラスメイト・月野透だった。
水谷は思いがけず、また月曜日の夜に彼と学校で会う約束を交わす。
海沿いの小さな田舎町を舞台にして、あどけない少女と少年のまばゆい日々が綴られてゆく。
登場人物
水谷茜(みずたに あかね)
本作の主人公。中学一年生。
中学生になった途端に言動を変えた周囲に戸惑う。
元気溌剌で運動神経も抜群だが、友人たちにはその幼さを笑われてしまう。
県外の高校に通う姉が一人おり、才色兼備の彼女とは何かと比較される。
月野透(つきの とおる)
水谷と同じクラスの中学一年生。
色素が薄い容貌をしているため生徒の中では浮いて見えるが、あまり他者と関わらないせいか影は薄い。
自分は超能力者だと信じており、クラスメイトには変人扱いされている。
amazarashiとのコラボ
【公式】『月曜日の友達』主題歌
【公式】amazarashi『月曜日』MV
5:28から描き下ろし新エピソードを収録
2018年3月に完結となる単行本2巻の発行に合わせ、ロックバンドamazarashiによる『月曜日の友達』の主題歌『月曜日』が配信。
このコラボは元より阿部共実がamazarashiのファンであり、『月曜日の友達』との作品性の近さから、ビッグコミックスピリッツ編集部がプロモーション映像用に過去楽曲の使用依頼をしたのがきっかけである。
amazarashiのボーカル兼ギターを担当する秋田ひろむは、阿部作品の『ちーちゃんはちょっと足りない』を愛読しており、オファーを受けて『月曜日の友達』を読むと新曲の提供を申し出る。
その後デモ音源を聴きインスパイアされた阿部が、Music Video用に『月曜日の友達』の新エピソードを描き下ろす。
配信限定楽曲としてリリースされた『月曜日』には、MVのラストにくだんの新エピソードが収録されている。
特設サイトのコメントにて、秋田ひろむは「個人的なファンアートのような気持ちで作りました。」と述べ、阿部共実は「この年になって味わったことのない体験」だと語っている。