ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

『このマンガがすごい!』は、宝島社が発行する年刊の漫画ガイドブック。

前身には別冊宝島での特集号があり、その後先んじて好評を博していた同社のガイドブック『このミステリーがすごい!』の漫画版として改めて発行された。

2005年からは年度版のムックとなり、毎年最も面白かった漫画のベストテンを、漫画家・出版関係者・著名人・書店関係者などのアンケート回答によって決定している。

選考対象となるのは、『このマンガがすごい!』発行前年の10月1日から翌年9月30日までの期間に単行本が発売された作品。ただし宝島社刊の作品は対象外。

『このマンガがすごい!』の変遷

1996年5月発行の別冊宝島257号『このマンガがすごい!』と、2004年2月発行の別冊宝島963号『決定版!!このマンガがすごい!』が前身。

2005年12月よりガイドブック『このマンガがすごい!』年度版として創刊される。

2006年度・2007年度はオトコ版とオンナ版が分冊で同時刊行されていたが、2007年12月刊行の2008年度版からは1冊にまとめられた。

2009年には新人賞『このマンガがすごい!』大賞も設立され、『このミステリーがすごい!』大賞などと並ぶ宝島社4大大賞の一つとなる。

2014年6月には公式サイト『このマンガがすごい!WEB』が開設。同じランキング方式で、毎月20日に前月発売の新刊から『オトコ編』『オンナ編』別のトップ10を発表している。

ランキングの集計方法

アンケート回答者は対象作品からベスト5を選び、順位をつけて投票。

得点は1位=10点、2位=9点、3位=8点、4位=7点、5位=6点とし、オトコ編とオンナ編で個別に集計・加算される。

回答者によっては得点の異なるアンケート設問もある。

同作品がオトコ編とオンナ編の双方で得票した場合には、選出者が多い側に合算。選出者も同数であれば、より得票の多い方へと合算する。

ランキングの長短

オトコ編・オンナ編に該当する作品は掲載誌や読者層で大まかに分類されているものの、前述のとおり回答者の主観により同作品が双方に振り分けられることが間々ある。

厳密には区分できないボーダーレスな作品も多く、ランキングを二分する形式自体も疑問視されている。

またランキング上位にはとうにミリオンセラーである有名作品やメディア化済みの作品も入っており、埋もれた傑作を発掘するような意義は薄い。

単行本が出ていれば短編集も対象とされるが読み切りそのものは対象外となり、反面連載中の作品も選考されるため、一作の完成度に対する純粋な評価とも言い難い。

加えて回答者に出版・書店関係者が選ばれる影響で、選考時に話題性がある旬の人気作にどうしても票が集まりやすく、出版社が今売りたい作品があからさまであったり出来レースと読者に揶揄されることもある。

選考委員がきちんと結成された他の漫画賞に比べ、お遊び・お祭り要素が強いランキングとなっている。

その一方先駆けとなった『このミステリーがすごい!』で勝ち得た実績から、同種のスタイルでの『このマンガがすごい!』も漫画好きには一定の信頼を得ている。

過去のランク入りや上位の受賞は単行本増刷に直結しており、作品がブレイクするきっかけにもなった。

実際に受賞を掲げた帯をつけた後、単行本の売れ行きが桁違いに跳ね上がった例は多い。

今やこのムックでランク入りを果たすのは、サブカルチャー誌『フリースタイル』の『THE BEST MANGA このマンガを読め!』特集と並び、『今年流行った面白い漫画』の目安の一つとされている。

余談

過去2年連続で1位に輝いたのは、羽海野チカの『ハチミツとクローバー』のみとなっている。

ちなみにトップ10への最多ランクイン記録保持タイトルは、『君に届け』『ちはやふる』の2作で、それぞれ5回受賞している。

過去の主な受賞作品

※pixiv百科事典に項目がある作品のみ記載(記事が作成され次第追記)

※1位受賞作品のみ太字表記、及び当該画像を表示

関連タグ

宝島社 漫画

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

このマンガがすごい!
9
編集履歴
このマンガがすごい!
9
編集履歴