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概要編集

月刊flowersで2016年11月号から連載されている漫画作品。


作者は岩本ナオ


単行本は小学館のフラワーコミックスαから発売されている。

2024年6月時点で既刊9巻。


あらすじ編集

8つの国からなる大陸の真ん中にあるマロニエ王国。

その女将軍バリバラには7人の息子がいた。

彼らの大義は「いつかかっこよくお姫様を助けること」。

そんな息子たちに、周辺の7つの国に1人ずつ大使として向かうよう指令が下る。

しかし、その裏には謎の陰謀が潜んでいるようで…。


登場キャラクター編集


バリバラとその家族編集

  • バリバラ

「武力の国」出身の第十将軍。7人の息子たちを騎士に育て上げた。

恋愛関連の話題は苦手。

武力の国の歴代最高軍師だったが、なんらかの事情で国外追放されている。


  • 眠くない

長男。19歳。聡明で、仕事も優秀。しかし極度のブラコンである。

その名の通りほとんど眠くならず、寝たとしてもちょっとした物音で起きてしまう。

周囲の人々を眠らせる能力を持ち、機嫌が悪いときなどに暴走してしまうことがある。

「夜の長い国」に向かう。


  • 博愛

次男。19歳。恋多きプレイボーイ。


  • 暑がりや

三男。18歳。大変な暑がりで、風呂がわりに冷水に浸かったり、雪が降る屋外でも上半身裸で作業するほど。夏場は返事もできないほどに弱り、他人の体温すら辛いので触れられることも苦手。

豪快でやや子供っぽい性格。女の子と話すのが何よりの楽しみで、特にふくよかな女性が好み。

好きな食べ物はりんご。

氷の魔法を得意とする。普段は黒髪だが、冬場は髪の毛が真っ白になるという不思議な体質を持つ。


  • 寒がりや

四男。18歳。極度に寒がりで、寒いところを想像しただけでくしゃみをしてしまうほど。冬はベッドから起き上がることもままならない。

やや頼りない雰囲気だが、心優しい。剣や弓の腕前はイマイチ。

体感温度で髪の色が変わる体質を持つ。


  • 獣使い

五男。17歳。鳥や動物と話す能力を持ち、主に羊の番をして過ごしている。

人と話すのが得意ではなく、特に女性は苦手。

「生き物の国」に向かう。


  • 剣自慢

六男。17歳。王国でも最上クラスの剣の実力の持ち主。

悪気はないが無愛想でいろいろとストレート。


  • ハラペコ

七男。17歳。ものすごい大食漢で、力持ち。女の子のようにかわいく、自分がかわいいことも自覚している。

植物の声を聞き、操る能力を持つ。空腹になると身体にある異変が起こる。

コレットの料理が大好き。

「食べ物が豊富な国」に向かう。


  • ペレグリナス

バリバラの夫。7人兄弟の父親。10年前に亡くなった。

息子には「世界中を回った旅芸人」と説明されていたが、その正体は…?


マロニエ王国編集

マロニエ王国の姫君。何事にもイマイチ興味を持てないことや、無愛想なことに悩んでいる。ペットのリスちゃんが大好き。

辺境伯の息子「ブルーノ」を名乗って寒がりやと友人になった。

以前から見合いを繰り返しているものの、そのたびに何らかのトラブルのせいで中止になっており、誰かに妨害のために呪いをかけられているのでは?と疑われている。


  • アナマリー

姫の侍女。ふくよかな女性。

大抵のことはズバズバ言う性格で、良く言えば天真爛漫、悪く言えばデリカシーに欠ける。


  • 乳母

7兄弟を育て上げた乳母。タフな性格で、兄弟たちはおろかバリバラも頭が上がらない。


  • 宰相

実質的に王国の政を取り仕切る男。7兄弟が大使となったのは彼の意向によるものである。

信心深く友や女性に優しい。また、貴族の意見ばかりでなく学者の考えも重んじるなど頭も良い。

何か裏があるようだが…?


  • エリオット

城代。王家に次ぐ地主で、権力もある。

ペレグリナスとは友人だった。


  • エレオノーラ

愛称「エリー」。18歳。エリオットの娘で、7兄弟の幼馴染。長い黒髪をポニーテールにしている。

男勝りな性格で、一人称は「俺」。侍女からゴリラ呼ばわりされるほど力が強く、戦闘能力も極めて高い。

眠くないの婚約者になる。


  • ヨアンネス

愛称「ヨアン」。マロニエ王国の西の領の貴族の息子。

やや頭が固いところもあるが、真面目で仲間思い。


  • サムソン

第一将軍家の騎士で、剣自慢と並ぶほどの戦士。オネエ系。

身長2メートル30で、金髪碧眼の美形、まるで王子様のようだと噂されている。痔を患っている。


  • サトゥルノ

生き物の国を担当する外交官。しかし、現地で消息を断っている。元々生き物の国の出身だという。

獣使いから慕われており、彼にフラカンの羽を授けた。


  • ルカ

サトゥルノ捜索隊の隊長。

幼く見えるがかなりの年長で、酒好き。子供が4人いる。


  • コレット

お城の料理人。料理長の娘。一人称は「あたい」。

7兄弟とは昔からの付き合いで、特にハラペコとはよく一緒にいる。

料理人として確かな舌と腕を持ち、食べ物が豊富な国の祭りに参加するため、ハラペコの外交に同行する。


  • ジャスティス

第二将軍家の長男。宰相の甥でもある。母親は国王のいとこ。

ハラペコの外交の騎士長補佐として同行する。

ハラペコとはそりが合わず、いつも衝突している。

非常に霊感が強い。


  • ゾーイ

ジャスティスの従者。頭がよく機転が利く。歴史やオカルト好き。

両親はおらず、修道院で暮らしていたところをジャスティスに拾われた。


夜の長い国編集

  • ヒュロッキン

女王。王位についてから17年になる。娘が8人おり、孫もいる。

彼女含め、この国の王族の血を引く者は精霊と会話する能力を持つ。


  • ロロ

ヒュロッキンの夫。元々は天文学者だった。

精霊たちのことを心の底からは信じてはいないらしい。


  • ビルギッタ

女王の第一子。次の女王。


  • ミカ

ビルギッタの夫。軍隊の隊長でもあり、国で一番強いらしい。


  • カステヘルミ

ビルギッタとミカの第一子。次の次の女王。

精霊たちと仲が良い。


  • 青い花の精霊

国中にある青い花に宿る精霊で、無数にいる。見た目は若い女性で、青い服と三角の耳当てが特徴。

人を操る能力を持つが、根腐れしてしまうので温水が苦手で近寄れない。


生き物の国編集

  • シロネン

聡明で知識が豊富な女性。呪いによりインコの姿に変えられており、国王の親書を届けるために王国へ飛んできた。

父親は王家専属の医師。


  • ショチピルリ

シロネンの妹。モモンガに変えられている。

獣使いを「兄貴」と呼んで慕う。一人称は「あちき」。


  • 3の大ザル王

国王。政教分離を行っていないので、最高神官でもある。

オランウータンに変えられている。


  • 8のジャガー王

2500年前の統治者。勇猛果敢で、一時は食べ物が豊富な国を属国とし、その先の暖かい国まで攻め入った。戦争の強さはもちろんのこと、在位の間国民や臣下から反旗が上がらなかったほどの人気の高さを誇った。

死後は神格化され、戦いの神として祀られている。食べ物が豊富な国では未だに「他国の嫌な王第一位」であり、子供には「いい子にしないとジャガー王に食べられるぞ」と言い聞かせる。


  • フラカン

数百年前に生息していたとされる幻の大きなワシ。

その羽根には不思議な力が宿り、触れた者の怪我や呪いを治すこともある。


食べ物が豊富な国編集

  • 国王

御神様の王冠により、彼に憑依されている。


  • ナレースワン

外交官。イヤリングにより冥府様に憑依される。


  • 御神様

3神の「太陽」。2500年の王で、生前の名はウィジャヤ。最後までジャガー王と戦ったが、妹と弟を失い悲しみのあまり亡くなったとされる。

ジャガー王に踏みにじられた恨みを晴らすと息巻いている。


  • 月様

3神の「月」。ウィジャヤの妹で、生前の名はタラ。

御神様が昔の自分を取り戻すことを望んでいる。


  • 冥府様

3神の「地下世界」。ウィジャヤの弟で、生前の名はムハヤット。

国で最強の武人だった。


好色の国編集

  • アブドラ

食べ物が豊富な国の祭りに参加した男性。

王宮の料理長を8年務め、調理も手慣れているが、ニャンニャンからは古い自分の道具を持っていないことを理由に「ほんとに料理人か?」と陰で疑われている。


武力の国編集

  • ニャンニャン

食べ物が豊富な国の祭りに参加した女性。

宮廷で15のレシピを採用された実力者。


その他編集

  • 訪問者

夜の長い国に現れた謎の人物。寒い国の服を着ている。一見すると青年のようだが、「性別はまだない」という。

炎、氷、水、獣、植物などさまざまなものを操って戦う。

ひょんなことから暑がりやと友人になり、彼に「ヒンヤリ」というあだ名を付けられた。

名前も顔も知らない「彼女」を探している。


地理編集

大陸中央の「マロニエ王国」から見て、12時方向に「寒い国」。そこから時計回りに「夜の長い国」「生き物の国」「食べ物が豊富な国」「暖かい国」「好色の国」「武力の国」がぐるりと王国を囲んでいる。

20年前に異常気象による大恐慌があり、比較的食料に余裕があった南側の国が他国に狙われた。それ以来緊張関係が続いているが、ここ数年は経済も安定している。


  • マロニエ王国

大陸の中央にある国。貿易の要である「大陸の心臓部」。交易の中心地として力を得て8か国で最後に独立したため、様々な文化が混ざりあっている。人口は平常時で20万人ほど。

他国からの移民でも一年間真面目に働けば国民として認められるという仕組みがある。

赤い土が豊富にあり、染料として使われているので服も夕日色が多い。

建国から同じ王家がずっと続いており、作中で2000年のメモリアルイヤーを迎える。


  • 夜の長い国

王国の北東に位置する国。ヴァルプルガという修道女が建国したとされており、現在も大司教はその血筋の者が務める。

気候はかなり寒冷で、1年のうち7ヶ月が冬だという。移動方法は馬ではなくオオツノジカ。熊も生息している。青い花が多く生えており染料によく使われていて、国旗も青。

日照時間が短いので日時計が使えないが、豊富な温泉を活用して水時計が使われている。夜の長さゆえに天文学が発展している。

「夜」という神を祀っている厳格な一神教。


  • 生き物の国

王国の東に位置する国。8か国の中で歴史が一番長く、6000年近く続くとされている。

広い領土の北部が寒冷、中央は熱帯雨林、西は乾燥地帯と分かれており、大陸のほとんどの種類の生き物が生息しているらしい。陸路はあまり整備されておらず、水路を船で移動するのが主流。果物や野菜が豊富で、特にとうもろこしはなくてはならない産物だという。

166の神がいるらしい。霊鳥「フラカン」を国鳥として祀っている。封蝋等には大ワシの紋章が使われる。

月の日付を鳥の日やネズミの日など、動物名で呼ぶのが特徴。また、王はそのまま生まれ月と動物で呼ばれる。


  • 食べ物が豊富な国

王国の南東に位置する国。紋章は黄色地に黒い大きな木。気候は温暖湿潤、熱帯で、ヤシの木や棚田が多い。雨季があり、一階の半ばまで水位が上がるらしい。

その名の通り非常に食糧が豊富な農業国で、自給率は驚異の2000%。他国への輸出も盛んな「大陸の食料庫」であり、他国は多少無理を言われても断れないという。肉・乳・農業いずれにも活用できる牛が大切にされている。

食べ物に困ったことがないのでのんきで穏やかな国民性をしており、頑張って外貨を稼ぐという習慣がなく、商売や交渉が下手な傾向にある。また、そのままの食材が美味しすぎる弊害で、調理技術や知識があまり発達していない。

初め一本の大きな樹から生命が誕生したとされている。それが「世界樹」として最初の神となり、そこから「太陽」「月」「地下世界」の3神が産まれ、後に様々なものが神格化され、八百万の神を有する多神教となった。

何千年単位で家宝を受け継ぐ風習があり、大事にしてきた古いものには魂が宿ると言われている。


  • 武力の国

王国の北西に位置する国。やや中華っぽい雰囲気がある。

王国を占領して他の国を追い込みたいと考えているらしく、そのせいで王国の西の領はピリピリしている。

一神教。


  • 寒い国

王国の北に位置する国。

武力の国と同じく王国の占領を考えている節があるため、王国との行き来は制限されている。

夜の長い国と同じ神を祀り、同じく厳格な一神教。


外部リンク編集

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