『この島が私たちの、大事な世界のすべてだった───────。』
概要
「泥クジラ」と言う名の、砂漠を航行する謎の巨大船舶と、それをめぐる人たちの物語。
秋田書店の漫画雑誌『月刊ミステリーボニータ』にて2013年から連載されている。既刊12巻(2018年9月)。「このマンガがすごい!2015」においてオンナ編10位にランクインしている。
・2016年に舞台化。
・2017年に秋アニメとしてテレビアニメ化。
制作スタッフ
監督 | イシグロキョウヘイ |
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キャラクター原案・総作画監督 | 飯塚晴子 |
アニメーション制作 | J.C.STAFF |
原作者
原作 | 梅田阿比 |
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連載 | 月刊ミステリーボニータ |
さらに、Netflixを通じての配信も行われている。
・2018年に舞台の再演が行われた。また、Netflix独占だった配信もアマゾンプライムビデオなどの他の配信サイトにて一斉に解禁されている。
用語
泥クジラ
513人(物語開始時)の人々が暮らす広大な砂漠に浮かぶ巨大な漂泊船。なぜ砂上を漂流しているのかは明らかにされていない。首長の存在を中心とし、最高決定機関である長老会、自警団などのシステムが存在する。
サイミア
感情を動力源とした超能力。能力が発動する際には念紋(アウラ)と呼ばれる模様が皮膚や空間に出現する。なお、念紋のパターンは人それぞれである。
印(シルシ)
サイミアを使うことのできる者のこと。泥クジラには459人存在している。多くが20〜30代までしか生きられない短命である。
無印(むいん)
サイミアを使うことのできない者のこと。サイミアは使えないが印と異なり長寿なため、首長や長老会のメンバーは無印から選出される。
自警団
能力、力の強い印から構成される泥クジラの警備組織。長老会の管轄であるため、首長ではなく長老会の指示で動いている。
登場人物
14歳の少年。印。泥クジラではサイミアを使うのが下手で、「デストロイヤー」と呼ばれる。また、「ハイパーグラフィア(過書の病)」を患っており、何かあると書かずにはいられないが、それを活かした記録係としての生活を送っている。
漂泊船の中で発見された少女。印。褐色の肌と青みがかった色素の薄い髪をもつ。
スオウ
17歳の少年。無印。次期首長候補で、穏やかな性格。印の短命を嘆いている。
サミ
13歳の少女。印。スオウの妹で、チャクロとは幼馴染。チャクロにはよく甘えもするが、チャクロのことをよく気にかけている。
ネリ
長老会の世話をする少女。その存在は謎に包まれており、印か無印かさえも定かではないが、心優しく穏やかな性格である。
オウニ
16歳の少年。印。泥クジラの問題児グループ「体内モグラ」のリーダー格。サイミアの能力に長けており、泥クジラで一番の使い手といわれている。
ニビ
17歳の少年。印。泥クジラの問題児グループ「体内モグラ」のメンバー。オウニが心を許す数少ない親友。
団長
25歳の男性。印。自警団の団長で、オウニと並び、泥クジラ一のサイミアの使い手といわれている。
16歳の少女。印。自警団のメンバーで、ムードメーカー的存在。快活かつ人懐こい性格で、チャクロを「チャッキー」と呼んで可愛いがる。
タイシャ
42歳の女性。無印。現首長。泥クジラの民からの信頼は厚い。
クチバ
39歳の男性。無印。タイシャを慕う。マソオとは旧知の仲。「頭でっかち」と罵られている。
マソオ
28歳の男性。印。同世代の印と比べても元気がよく、クチバには「筋肉大馬鹿野郎」といわれている。面倒見がよく、チャクロたちに信頼されている。