概要
『町田くんの世界』は、安藤ゆきによる漫画作品。
安藤にとって初のオリジナル連載作品。勉強も運動も苦手で、機械に弱く、かつ不器用だが、周りの人間から愛される男子高校生の日常を描き、従来の少女漫画とは異なる主人公像を示したことで高い評価を得た。第19回文化庁メディア芸術祭ではマンガ部門の新人賞に選出されており、第20回手塚治虫文化賞では本作における表現を評価されて作者が新生賞を受賞している。
2018年5月25日に発売された単行本最終7巻の帯で映画化が発表され、2019年6月7日に公開された。なお、主人公を演じる細田佳央太とヒロインを演じる関水渚は、オーディションで選出されており、共演者も前田敦子や岩田剛典(三代目JSoulBrothers)、池松壮亮、仲野太賀、高畑充希、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子と超豪華キャストばかりで、2人はオーディション合格の際に共演者を伝えられた際に言葉も出ず唖然としていた。
主題歌は、平井堅の「いてもたっても」。
東京:3月29日~4月14日 シアタークリエ
大阪:4月19日~21日 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
登場人物
- 町田一(演:細田佳央太)
本作の主人公。黒髪で眼鏡を掛けた、落ち着いた雰囲気の男子高校生。
町田家の長男で第1巻時点では4人の弟妹(ニコ・ミツオ・しおり・けーご)がいる。第2巻で新たな弟・六郎が誕生し、5人の弟妹の面倒を見る。
勉強も運動も苦手で要領もよくないが、人間が好きで、ごく自然に他者を思いやる言動をとる。いわゆる重度のお人好し。他者の恋心にもいち早く気付くが、自分に寄せられる好意に対しては鈍感なところがある。
- 猪原奈々(演:関水渚)
本作のヒロイン。一のクラスメイト。負傷した一を手当てしたことがきっかけで、一と関わりを持つようになり、次第に一に好意を抱くようになる。
両親は仮面夫婦で、また中学時代にクラスメイトから無視されたという過去を持つ。それ故に登場当初は人間が嫌いであると発言しており、高校の授業もよくサボっていたが、学業成績は優秀である。