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私の少年

わたしのしょうねん

高野ひと深による漫画作品。『月刊アクション』『週刊ヤングマガジン』で連載された。
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概要編集

作者は高野ひと深(pixivアカウントはこちら)。物語開始時点で30歳の成人女性と12歳の男子小学生の交流を描く。いわゆる「おねショタ」を題材としていながら、主人公2人をはじめとした登場人物の、緻密な心理描写や美麗な作画で人気を博している。

元々主人公はカメラマンの男性と少女の予定だったが、作者が「この設定では描けそうにない=描く意欲が湧かない」のと、それ以前に似たような理由で企画を流した過去もあって、「このままじゃ編集者さんに捨てられる」と追い込まれ担当編集と話し合い、「基本的なプロットをそのままに、思い切って性別を逆転させてみた」。


結果として「膝の上には美しい少年がいる」のモノローグから始まる第1話は『まんが史上最も美しい第1話』として話題に。


また、従来の作品と比べて「血の繋がりがない成人女性と少年が接点を持つ事」の危うさが強調されている。そのリアルさも含めて『女性向けおねショタ』と称する読者層も。


2015年12月に双葉社の『月刊アクション』(2016年2月号)で連載が始まり、2018年に講談社の『週刊ヤングマガジン』に移籍して同年5月(26号)から不定期に連載されている。


西暦2020年12月4日に発売された9巻をもって完結した。


登場人物(ネタバレ注意)編集

スポーツメーカー「ヨネサス」に勤める女性。宮城県仙台市出身。朝起きると体温計で熱を測る習慣があった。普段は理性的な性格で仕事も出来るキャリアウーマン。仕事帰りに見掛けた少年・真修に成り行きでサッカーを教えるようになり、次第に彼との時間を心地よく思うが……。

後述の妹との関係は良好だが、母親は『自分の都合で娘=聡子を「大人扱い・子供扱い」して責める』、父親は『ろくに家には関与しない割に口煩いが、互いに疎外感を埋める為に相手せざるを得ない』同族嫌悪から、両親との折り合いはそろって悪い。

後に、両親がそろってを重ねていたのを知り、それが原因で恋愛を怖れていた凝りが発覚する。


センシティブな作品

聡子が東京で出会った男の子。サッカークラブに所属しているが、あまり上達せず悩んでいた。女の子のような顔立ちの美少年。本人も性別を間違えられるのには慣れている。父子家庭で、弟の名前は遼一(りょういち)。中学校に進学してからは、後述する父親が祖母を自宅に招いて同居するようになり、長かった髪も短くし、高校生になると背格好が聡子と大差がなくなる程に成長した。

中学校に進学して以降、聡子に異性として好意を抱く。


  • 小片菜緒(おがたなお)

真修が所属するサッカークラブのコーチの娘。初期案のヒロイン「なお」をリメイクしたキャラクターでもある。

体調不良から給食の時間に嘔吐してしまい、クラスメイトが騒ぎ立てる以外をしない中、真修が嫌がらず真摯かつ率先してフォローしてくれて以降、彼に対し淡い友愛の念を抱くようになる。

だが、それと同時に聡子と真修の関係を、否応にも察せざるを得ない立ち位置になってしまう……。

最終的に真修への恋心を自覚し、聡子に「あなたと真修の関係はおかしい」と糾弾するも、聡子がそれを受け止めた上に、真修からも同様の返答をされたのも合わさり完全に敗北してしまう。


  • 椎川文貴(しいかわふみたか)

聡子の上司で元彼。婚約者が居るものの、聡子に未練があるような言動が目立つ。

後に聡子への未練=愛情は本物だと判明し、別れた理由に『付き合った当時の聡子が自分(=椎川)に対し、(聡子の)父親を重ねて接していた』本心を悟ってしまった為。


  • 多和田真友子(たわだまゆこ)

聡子の妹。一人称(および愛称)は「まゆ」。

表面上は軽くてやや幼い言動が目立つが、過去に母親の浮気を知ったのを契機に、観察力・洞察力が桁違いに優れるようになった(自称FBI)。

尚、母のそれを自分に知られないように、懸命に隠してくれた聡子に感謝すると同時に、それに気付けなかった自分の鈍感さと不甲斐なさを感じ、以後は聡子の幸せを願ってお節介を焼いている。


  • 早見元樹(はやみもとき)

真修の父親。仕事が忙しく家を留守にするのも多い。聡子にある疑惑を持たれていたが……。真修が中学校に上がってからは母親(真修達にとっての祖母)を実家に招く形で、息子2人を預けている。

尚、疑惑の真相は妻に先立たれたショックから逃避すべく、仕事に没入し続けた結果だった。

上記の通り、祖母が来て自宅に居る時間が出来ると、真修の成長に良くも悪くも驚かされるシーンが度々出てくる。


余談編集

担当編集長が2人居るのだが、その内の女性編集者は真性のショタコンであり、真修の美しさ・可愛さは同編集者によって守られていると断言しても過言ではない。

……但し、そのショタコンぶりは末期(編集会議にて、作者自ら真修が中学生になる流れを説明した際「それじゃあ、小学6年生真修の冬服は見れないんですか……」「『私の少年』サイドストーリー・小学生真修物語、同時掲載とかは!?」※ほぼ原文)と訴える程で、作者は彼女が出す真修チェックに戦々恐々する余り、稀にノイローゼめいた状態に陥るとか。


上記の通り、掲載紙が変更された経緯から1~4巻に限り、背表紙の掲載紙アイコンが2種類になっている。


関連タグ編集

月刊アクション 週刊ヤングマガジン 双葉社 講談社

青年漫画 歳の差

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