※その他は⇒プルートを参照。
概要
鉄腕アトムの1エピソード「地上最大のロボット」に、浦沢直樹が新解釈を加えたリメイク作品である。
アトムではなく、ドイツのロボット刑事ゲジヒトを主人公としてストーリーが展開する。
なおキャラクターデザインは大幅に変更されている。
監修・手塚眞、プロデューサー・長崎尚志、協力・手塚プロダクション。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、2003年から2009年まで連載された。全8巻。
2023年、NETFLIXにてアニメ化が発表された。アニメーション制作をスタジオM2が手がける。
登場人物
CV:関俊彦
竜巻を起こしながら飛来する謎のロボット。
7体の世界最高水準のロボット
CV:藤真秀
本作の主人公格。第39次中央アジア紛争に平和維持軍として参加、治安警察部隊として市街地に潜伏しているテロリストの殲滅にあたった。現在はユーロ連邦・ドイツでユーロポール特別捜査官ロボットとして活躍。ある正体不明の連続殺人犯を調査するうちに自身も事件に巻き込まれていく。
CV:日笠陽子
本作の(準)主人公格。非常に優秀な人工知能を持つがゆえに「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる」とゲジヒトに言われるほど、人間に近いロボットと評されている。ゲジヒトがロボット連続殺害事件の警告のため来日した際に初登場。
CV:木内秀信
トルコのロボット力士。第39次中央アジア紛争の英雄と呼ばれる。家族思いのパパ。
CV:小山力也
平和維持軍として第39次中央アジア紛争に参加した。のちにユーロ連邦・ギリシャの格闘技チャンピオンとなる。ブランドとはライバルだった。
CV:山寺宏一
造型面からは完全な戦闘用ロボット。第39次中央アジア紛争の際は、ブリテン軍総司令官付きの執事として着任したが、実戦においても非常に多数の敵国ロボットを破壊。戦後は執事ロボット派遣業種に登録、働いていた。
1巻より登場。
CV:宮野真守
平和主義のロボット。光子エネルギーによる強力な戦闘能力を持つにもかかわらず、第39次中央アジア紛争にて徴兵拒否。そのため世界から「臆病者」と誹りを受け、戦後処理では過酷な待遇を受ける。戦後は戦災孤児らを引き取り独自に養育。他の7大ロボットと同様、何者かに命を狙われる。
CV:安元洋貴
スイスの環境保全用ロボット。ブランドの親友であり、そのスーパーパワーと優しい心はスイス国民にとって最大の誇りだった。原作同様、物語冒頭で即死。
その他登場人物
CV:鈴木みのり
アトムの妹。悲しみを察知する能力を持つ。
CV:古川登志夫
CV:土師孝也
CV:津田英三
CV:高木渉
CV:田中秀幸
CV:家中宏
CV:井上麻里奈
CV:堀内賢雄
CV:山路和弘
CV:朴璐美
CV:羽佐間道夫
CV:木村雅史
※飯塚氏の逝去に伴いアニメ最終回での代役。
「地上最大のロボット」との違い
- アトムではなく、ゲジヒト中心で物語が進む(7巻以降は天馬博士やエプシロン、アトムなどの視点で展開される)
- ロボットのキャラクターデザイン(最初の案では手塚治虫のデザインをほぼ踏襲していたが、手塚眞の提案により人間と大差ない独自のデザインになったとの事)
比べてみると(モンブラン以外)その違いがよく分かる
- オリジナルキャラクターの存在
- ロボット法におけるロボットの人権の有無
- ロボットだけではなくボラー調査団(人間)も殺されること、その頭部に角が突き立てられること(原作ではプルートゥが「私は人間を相手にすることはできません」と言っている)
- 殺され方、殺される順番(ゲジヒトがヘラクレスの後に殺されること)
- アトムが一度殺されること(原作では接触はするが戦いはしない)
- プルートゥの正体
- 原作におけるラスボスであるボラーの正体