人物
漫画家の手塚治虫の長男で、プランニングプロデューサー・手塚プロダクション取締役の手塚るみ子は妹。
幼少期には父原作のアニメ『W3』よりも裏番組だった『ウルトラQ』を好んで視聴しており、漫画も父の作品よりも水木しげるの妖怪漫画を好んでいた。父の漫画をあまり読まなかった理由に関しては、自身の著書にて「嫌いだとかつまらないというより、身近すぎていつでも観られるという印象を持っていたからです」「ぼくらはその気さえあれば、いつでもアニメは観られるのです。まったく八百屋にとっての野菜と同じ、漫画もアニメも見飽きていて、どちらかと言えば父の仕事場を連想してしまい、やや面倒なイメージがあったのです」と記している。
高校2年生の時に撮った8mm映画『FANTASTIC★PARTY』を脚本・監督・出演。日本を記録する8mmフェスティバル高校生部門で特別賞を受賞し、犬童一心と共に高校生映画監督と大島渚監督はじめ映画人に高く評価される。ドラマからアートフィルムまで数々の自主映画を制作。
1985年『星くず兄弟の伝説』で商業映画デビューし、以来「ヴィジュアリスト」という肩書きで、映画、テレビをはじめとするあらゆる映像、小説やイベント、CGやマルチ・メディアなどジャンルを超えた表現活動を行っている。
1995年、富士通で開発したPCソフト『TEO~もうひとつの地球』は世界19か国で58万本を販売し、数々の賞を受ける。
1999年、10年を費やした長編映画『白痴』を監督。ヴェネチア国際映画祭でデジタルアワードを受賞。各国の映画祭に招待される。
現在は父である手塚原作の作品の監督・監修も務めており、アニメ『ブラック・ジャック』と漫画『PLUTO』がそれぞれヒットし東京アニメアワード優秀賞、メディア芸術祭ほかで数々の賞に輝く。
関連タグ
小中和哉:映画監督。高校時代の映画研究部の後輩。
小林弘利:脚本家。8mm制作ファンダム時代の同人。