アトム(PLUTO)
あとむ
CV:日笠陽子
浦沢直樹により、リメイクされた鉄腕アトムである『PLUTO』に登場するアトム。
前半では副主人公的立ち位置。
その見た目は(他の世界最高水準ロボット+ウランにも言えることだが)原作とは違い人間の子供そのもの。
世界に7体いる世界最高水準のロボットの中でも特に秀でているとされ、現科学省長官のお茶の水博士をして、「人類科学が到達した最高傑作」といわしめる世界最高の人工知能を有するロボット。
本来ロボット(人工知能)は心を理解できず、あくまで心があるかのように振る舞っているだけだが、アトムは心を理解している(有している)としか思えないような行動をいくつも取っている。
例として、
- 新しいオモチャを買ってもらった子供を見てうらやましがる。
- アイスクリーム(その他食べ物)をとても自然においしそうに食べる。(原作を読めばわかる通りロボットに味覚も消化器官も無く、ただ口を素通りさせて保管しているだけに過ぎない)
- わざわざトイレに席を外して落涙する(そもそもロボットがトイレに行くこと自体があり得ない)。
など、もはや本物の人間さながらの感情を見せる。
原作同様足を変形させて飛ぶことができるうえ、見た目と裏腹にすさまじい膂力を誇る。
製作者は人工知能の権威といわれる天馬博士であり、亡き息子トビオを蘇らせようと作られたが、本物のトビオとは趣味嗜好があまりにも食い違っており、愛想をつかされ、しまいにはサーカスに売られてしまった過去を持つ。
突如として現れた謎の竜巻とその中にいる『何か』と対峙し、渦にのまれていったが…。
以下ネタバレ↓
一度プルートウに敗れ、目覚めない状態が続いていたが、天馬博士により前半の主人公・ゲジヒトの死の瞬間を記録したメモリーチップを入れられ覚醒。反陽子爆弾の数式を書き上げ、施設を脱走した。
エプシロン亡きあとは物語の最後の主人公となる。
目覚めるために利用されたすさまじい憎悪の感情に支配され、一時は心を失うかと思われたが、実際は理性を失うことなく、お茶の水博士と再開した。
その後、一度は敗れたプルートウと再戦した際には、憎悪の感情をもってしてこれを圧倒。一方的に勝負をつけ、破壊の寸前まで行ったものの、すんでのところで理性を取り戻しとどめを刺さなかった。
和解にいたったプルートウと共に反陽子爆弾として自爆しようとするボラーを解体するため動いたが、最後は身を挺してプルートウ(サハド)によって逃かされ、破壊を免れた。
結果的に生き残った唯一の世界最高水準のロボットとなったアトムはプルートウの角を墓標に見立て、仲間の死を弔った。
「博士………憎しみがなくなる日は来ますか?」
「モンブラン………ノース2号………ブランド………ヘラクレス………エプシロン………ゲジヒト………」
「そしてプルートウ………きっとみんな祈っています………」
「そんな日が来ることを………みんなが………」