つかめ!明日の成功今日のゼニ、グラゼニ!
概要
2011年第2・3合併号から『週刊モーニング』(講談社)にて連載開始、当初は不定期連載だったが好評を受け、26号から週刊連載化し、2014年第39号で一旦終了したが、同年第43号から2018年11号にかけて続編となる『東京ドーム編』が掲載された。そして同年17号から2021年38号まで『パ・リーグ編』が掲載されている。
2022年2・3合併号から第4部『グラゼニ 〜大リーグ編〜』を連載中。
また、スピンオフで2020年7号より2022年23号まで、夏之介の中学から高校時代までを描いた『グラゼニ 〜夏之介の青春〜』を太秦洋介の作画で連載。
さらに『週刊モーニング』にて夏之介に大きく影響を与えたスパイダースのスカウト、安田良樹の高校生から現役時代を描いたスピンオフ第2弾となる『昭和のグラゼニ』が川の作画で2021年第45号より2023年まで4期にわたって連載。
あらすじ
プロ野球のスパイダースに所属していた凡田夏之介は、プロ8年目で年俸1800万円の中継ぎ投手とプロ野球選手としては決して一流とは言えない選手である。このままでは引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう。「グラウンドには銭が埋まっている」略して「グラゼニ」を胸に夏之介はプロ野球選手としての生活に励む。
登場人物
CV:落合福嗣
神宮スパイダースに所属する左サイドスローの中継ぎ投手。左投手としてはコントロールが良い。当初は元東京ヤクルトスワローズの佐藤賢投手がモデル、と言われていたが原作者森高夕次氏によると完全なオリジナルキャラで、「立場が危うい中継ぎ投手をイメージしたらああなった」とのこと。
- ユキ
CV:M・A・O
ヒロイン。夏之介が通っている大衆食堂に勤める。調理師の資格があり、店の新メニューを考えヒットさせるなどなかなかの才女。大阪テンプターズのファン。
- 田辺
CV:二又一成
凡田の所属する『神宮スパイダース』の監督。モデルは野村克也。自ら「気が弱い」と称する心配性の彼にとって夏之介は有難い存在。
- 迫田
CV:乃村健次
『神宮スパイダース』ブルペンコーチ。夏之介の直接の上司に当たる。
- 小里
CV:石野竜三
『神宮スパイダース』ピッチングコーチ。
- 徳永
CV:浪川大輔
夏之介の先輩で元投手の野球解説者。プロ通算49勝。解説は「擬音が多すぎ」とやや不評。
- 渋谷章
CV:星野貴紀
『神宮スパイダース』で夏之介と同期のチームメイト。先発ローテーション投手。
- 松本ヒデヲ
CV:松本秀夫(フリーアナウンサー)
オトワラジオのアナウンサー。モデルはニッポン放送OBの松本秀夫アナでCVも本人。
テレビアニメ
2018年春期作品という格好でBSスカパーにてアニメ化された。幸い好評だったらしく、同年6月23日に2018年10月からのシーズン2の制作が発表された。
さらに同年7月(あるいは6月末)からはBS日テレ、中京テレビ、南海放送、中国放送でも放送される。
このテレビアニメ版では解説者として真中満(第1話、元東京ヤクルトスワローズ監督)はじめ高橋尚成(第5話)、仁志敏久ら元プロ野球OBや歌手の土岐麻子(ED「SHADOW MONSTER」を担当)、さらに第12話ではビートたけし・玉袋筋太郎(共に本人役、ビートたけしは食堂の客として登場)がゲスト出演している。
制作スタッフ
監督:渡辺歩
シリーズ構成:高屋敷英夫
キャラクターデザイン:大貫健一
音楽:多田彰文
アニメーション制作:スタジオディーン
余談
- 原作者の『森高夕次』は、漫画家『コージィ城倉』として「おれはキャプテン」「プレイボール2」等も描いている。
- 「グラウンドには銭が埋まっている」は名将・鶴岡一人の名言で、作中に登場するプロ野球チーム(セ・リーグ、パ・リーグ)の球団名はグループ・サウンズのバンド名からとられているが、独立リーグの球団名は全て実名になっている。
- アニメ版のキャラクターは3Dモデルで作成されており、夏之介のフォームは元巨人の角盈男のフォームをモデルに作られている(夏之介とはオーバースローからの転向、元ネタ球団が一部共通、選手生活後半で先発投手に、と言った共通点がある)。