ラース・フォン・トリアー
らーすふぉんとりあー
概要
1956年4月30日、コペンハーゲンに生まれる。
本名はラース・トリアー。フォンのミドルネームは映画学校時代に同級生につけられたあだ名が元。
1984年、『エレメント・オブ・クライム』で長編映画デビュー。
1992年、映画製作会社ツェントローパを設立。
その作品はカンヌ国際映画祭で高く評価され、1996年に『奇跡の海』でグランプリを、2000年に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でパルムドールを受賞した。
また、1994年のTV番組「キングダム」は本国デンマークでの視聴率が50%を超える化物番組となり、アメリカでスティーヴン・キング製作総指揮のもと「スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル」のタイトルでリメイクされる。ただし、第2シーズン終了後、長く続篇が作られない内に主要キャスト複数名が死んでしまい、2022年にようやく完結編「キングダム エクソダス〈脱出〉」が作られる事になった。
2009年には『アンチクライスト』が「カンヌ史上もっともショッキングな映画」と評され、物議をかもした。
2011年に『メランコリア』を出展した際、アドルフ・ヒトラーに理解を示す発言をしたことでカンヌから追放処分を受けた。
作品
『エレメント・オブ・クライム』1984
『エピデミック』19877
『メディア』1988
『ヨーロッパ』1991
『キングダム』1994
『奇跡の海』1996
『イディオッツ』1998
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』2000
『ドッグヴィル』2003
『ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦』2003
『マンダレイ』2005
『ディア・ウエンディ』2005
『Direktøren for det hele』2006
『それぞれのシネマ』「職業」2007
『アンチクライスト』2009
『メランコリア』2011
『キングダム エクソダス〈脱出〉』2022
余談
- 「キングダム」シリーズの完結を記念し、2023年に日本で「キングダムI」「キングダムII」「キングダム エクソダス〈脱出〉」が日本の一部映画館(ただし、全国で10館未満)で劇場公開されたが、1本約5時間(上映途中に休憩が入る)、計15時間という凄まじい事態となった。
- なお、日本人が1年に映画館で観る映画の平均本数は1.5本未満。つまり、1本につき、「日本人が映画館で映画を観る年間平均時間」より長い訳であり、3本全部を映画館で観た場合は「日本人が映画を観る年間平均時間の10年分前後」を1シリーズ3作で観る事になる訳である。