概要
こんにゃく閻魔とは、源覚寺に伝わる、非公式の元祖アイバンク伝説である。とある老婆の願いの結果なものであり、優しい自己犠牲的な特徴がある。
むかしむかし、小石川に、とある老婆が住んでいた。彼女は、こんにゃくが大好きで、
よく、
閻魔の縁日で、こんにゃくを食べていた。
ーそんなある時ー
老婆は、何故か目が悪くなり始め、失望していた。
「だったら、このまま・・・。」
とも、
思ってたが、とある最後の綱を思いついた。
「いっそ閻魔様に頼んでみよう。するなら、それから・・・。」
そして、
老婆は、毎日毎日、閻魔に、お参りしました。「こんにゃく食べないので」と誓いながら。
ーそして、21日後。ー
老婆の夢枕に、閻魔が現れました。
「老婆よ。お前に、わしの右目をやろう。なので、失望するでない。」
ー翌朝ー
老婆は、無事、目が良くなりました。
「まさか!」
そう言って。閻魔堂に見に行くと・・・・。
閻魔の右目が潰れてました。
「ああ。なんとまあ。ありがとう、ございます。これからも、こんにゃく供えますのでよろしくお願いします。」
そして、
老婆は、こんにゃくを供え続けました。
そして
いつしか、
この小石川の閻魔堂は、
「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになりましたとさ。
余談
これは、ある意味、非公式のアイバンクとも言える。
老婆に、ドナーした理由も、「失望していた老婆を放っておけなかった」のだろう。
閻魔は、やはり、優しいのである。
あと、江戸時代に、「目(内臓)などをドナーすること」は、おそらく絶対なかったので、ある意味、最先端の治療と言える。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
閻魔 アイバンク