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鈴木重兼

すずきしげかね

鈴木重兼は戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した紀伊国人である雑賀鈴木氏の一族である中嶋孫太郎と鈴木義兼をモデルにした架空の人物。
目次 [非表示]

戦国シュミレーションゲームに登場する雑賀鈴木氏の一族で架空の人物。


プロフィール編集

生没年:1540年?〜1589年?

諱:重兼、義方、良固など

通称、別名:平井孫一


父:鈴木重意(佐大夫)

弟:鈴木重秀(孫一、孫六とも)


概要編集

鉄砲用兵集団「雑賀衆」頭目とされる鈴木佐大夫の嫡男。

別名の平井孫一は紀伊国平井に居館を構えたため。父の佐大夫、弟の重秀、甥の重朝と共に雑賀孫市の経歴を構成する一人とも言われる。

主に政治面で重責を担い、求心力があり多くの人々に慕われていたらしい。

ただし、虚弱体質だったようで軍事面では主に重秀・重朝父子らに任せる事が多かったとされている…が鈴木重兼という名前は、基本的に当時の史料や講談などにも存在せず21世紀になって創作された架空の人物である。


モデル編集

重兼のモデル元となる人物は複数存在している。

平井義兼

鈴木佐大夫の子。和歌山市にある蓮乗寺にある存墓碑には「平井孫市郎義兼」と刻まれ1589年に没したことも判明している。

義兼についてわかっているのは「鈴木孫一(雑賀孫市)」「平井孫市郎」を称し「平井の孫市」と呼ばれたこと、本願寺顕如とも深い交流があることくらいである。

小牧・長久手の戦いの際には織田信雄徳川家康に味方したと言われているが定かではない。


義兼は重秀の兄とされているが正確にはわかっていない。重秀本人とも言われていたが、重秀自身は小牧・長久手の戦いの際には羽柴秀吉の鉄砲頭の一人として羽柴側で参戦していることが秀吉の陣立書により判明しているため当てはまらない。


中嶋孫太郎(順勝)

顕如が石山本願寺を退去して居を構えた鷺森の近くにあり、雑賀衆や本願寺と縁深い専光寺の住職を務めた人物。当時の史料にも登場しており、義兼よりも事蹟がある程度わかっている。

寺伝によると雑賀孫市(おそらく重秀を指す)の兄とされるため重秀や義兼と同じく佐大夫の子の一人の可能性が高い。

地元和歌山では「一番槍の孫太郎」というまつりで親しまれており、これは織田信長との戦いにおいて、一番槍を遂げたという武功からであった。しかしこの戦いの直後に孫太郎は出家していることから、心境の変化あるいは手傷を負ったとも言われている。仮に義兼や重秀と兄弟だったとすれば、最初は孫太郎が佐大夫の嫡子だったが出家したため義兼が代わって嫡子になったのかもしれない。


鈴木重行

三重県熊野市にも雑賀孫一(雑賀孫市)の墓があるが、そこでは「鈴木重行」という名前になっている。重行は、織田信長豊臣秀吉と対立して抵抗し、その後の関ヶ原の戦いでは石田三成率いる西軍に属し徳川家康と戦って没落、流浪の末に熊野で生涯を閉じたという経歴になっており、複数人が「鈴木孫一」ないし「雑賀孫市」を名乗ったという史実がより複雑性を増している。


ゲームにおける鈴木重兼or平井義兼編集

設定は概ね平井義兼から経歴は中嶋孫太郎がベースになっていると思われる。ただし孫太郎とは異なり根っからの頭脳担当にされることも多い。

信長の野望編集

初登場は天翔記。この時は鈴木義兼名義。のち重兼名義で登場している。他の鈴木一族と違い政治力が高い。反面、戦闘はさほどではないが智謀と鉄砲適性は高めのため有事には戦えなくもない。


戦国大戦編集

本願寺勢の「雑賀衆」として参戦。

二つ名は「平井の孫市」。

上の見出し画像は、戦国大戦のイラストがモデルになっている。


スペックはコスト2 武力6/統率8の鉄砲隊で、特技は「防柵」と「狙撃」。

コストに対して武力が控えめな印象だが、高い統率を持ち、「狙撃」で威力はある程度カバーが利く。

「防柵」も鉄砲隊を防護する意味などにおいても十分良い。


持ち計略の「雑賀の采配」は、発動時の味方武将の武力を底上げし、鉄砲隊なら射撃が貫通し、同一の射線上なら、その奥の敵軍にも通るようになる。

なるべく同じ射線に敵を誘導し、そこをまとめて撃ってしまえれば理想的だろう。


「この戦、俺の言う通りにすりゃ勝てるさ」


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雑賀孫市 鈴木重秀

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