概要
「自分には価値がない」「不幸な人間だ」といった劣等感を抱えている人が他者を救うことで自らの劣等感を補おうとする優越願望及びその心理状態を指す。
言わば「誰かを助ける事」に自分の価値を見出そうとするあまりそれに溺れてしまう行動であり、自己犠牲に走ったり、過度に相手の問題に介入しようとしたり、果ては困っている人を常に求めるあまりわざと他人を困らせるような行動を取ったりしてしまうため、偽善者や恩着せがましい人と捉えられてしまいやすい。また、思い込みが強い傾向にあり、他人の助言を素直に受け入れない他、既存の権利を無視しやすい特徴もある。
更に、家庭を持っていたとしてもそれを蔑ろにしてまでボランティアに明け暮れる(夫や妻、最悪子供の食事を作らないで炊き出しに出掛ける、家の中を掃除しないでゴミ拾いに精を出すなど)、無断で家計を切り崩して寄付をするなどの問題行動に走ることもあり、それに対して文句を言うと「冷たい」「非情」呼ばわりしヒステリックになる等の豹変を見せることもある。
なお、自己管理さえできていれば、看護・介護職への適性は高いとされる。
余談
「メサイア」とは英語の「メシア(Messiah)」をヘブライ語読みしたもので、救世主やキリストという意味である。そのためか、アブラハムの宗教を起源とする一神教を信仰する者に若干傾向が多いとも。