書
320頁 四六判 ソフトカバー ISBN978-4-434-16570-2
人々は目を覚ました―。そこは、なにもないただ巨大な空間。周囲に満ちる混乱、漂う剣呑な雰囲気。やがて「声」が響く。「神聖機械帝国」を名乗るそれは語る。かつてこの世界を支配していた「魔王」の存在。そして、世界を救った「勇者」の誕生と死。「声」は人々に命令を下す。「勇者」亡きいま、魔王軍の残党が潜む「覇王の塔」を攻略せよ、と。「神聖機械帝国」「魔王」そして「勇者」―。わけもわからぬキーワードにただ戸惑うばかりの人類。しかし、ごく少数、その状況を見極め、生き残りの道を探る者達がいた。そのうちの一人、連理貴久。彼の脳
『アルファポリスの本:新世界†英傑殺し』
http://www.alphapolis.co.jp/index_books_list.php?ebook_id=1042909
忙しい人のための10秒でわかる新世界†英傑殺し
長ったらしい文章をいちいち読んでいられない人向けの簡単なまとめ。
。
しかしながら、ひとつの作品が読者賞と大賞をダブル受賞すると、受賞作の数が減る(出版候補作の数が減る)ため、ダブル受賞を回避するために繰り上げで大賞となった、というのが本作のより正確な大賞受賞と出版の経緯である。いわば大賞(補欠)。
※参考資料:『アルファポリス第4回ファンタジー小説大賞結果発表』
http:/ろから、以前の段階では書籍化されるような人気作ではなかった、と言わざるを得ないだろう。
それが、同じ作品を手直しして再投稿したら瞬く間に大賞(補欠)を受賞し書籍化に至ったという奇跡ッッ!!
なぜこの
一方で、そうした天才の生み出す作品や、天才ゆえの個性的な言動や生き様というものは、人々を強烈に惹きつける魅力を備えている。うずてんてーもその例外ではなく、明らかに人格的に問題のある彼を心の底から敬愛し、信仰とも言うれも好評を博し売上も好調、メディアミックス化も発表されるなど、ウェブ小説出身作家が一時代を築く、という予兆のようなものを感じさせる変革の年であったことは記憶に新しいだろう。また、それに先駆けて起きた、ウェブ小説を出自とする『ソードアートオンライン』のヒットについても補足事項として抑えておきたい背景情報であるため、言及しておく。
一方この頃のうずてんてーは、本作が書籍化される以前であるため、それらの作品や作者のような商業作家ではなく、在野の小説書きであった。しかしただの趣味として小説を書いているわけでもなく、商業出版の世界に意欲や希望を持つ通用するなら俺だって」という感情は、何もうずてんてー一人に限った話ではなく、2011年当時多くのワナビを「シーカーショック」とも言うべき心境に導いている。この「シーカーショック」によって、自身もウェブ小説書籍化の波に乗るべく作品の投稿に励む者が続出することとなったのだ。
そのタイミングと重なる時期に開催されたのが『第4回アルファポリス小説大賞』である。こうした歴史的背景から見ると、『第4回アルファポリス小説大賞』についていろいろなものが見えてくるのではないだろうか?
そして、「シーカーショック」によって発生した歴史のターニングポイントとも言うべき『第4回アルファポリス小説大賞』で大賞(補欠)を受賞したうずてんてーは、「シーカーショック」が巻き起こしたウェブ小説のムーブメントに乗り、逆ギレする1というのはどうなのだろうかと思ってしまうのだが、先にも述べたように、我々のような凡俗にうずてんてーの崇高な思(補欠)受賞の運びとなってしまったのであった。
筆者も投票活動には全力を尽したつもりではあったのだが、残念ながらこの結果に対しては努力不足であったと自己評価せざるを得ない。この結果を真摯に受け止め反省し、今後の糧として活かしていきたいものである。
最後に、これら一連の展開がうずてんてーの知略に基づくものであった証拠として、『英傑』の更新およびうずてんてーの対外的な活動が、10月2日をもって実質的に休止している点を挙げたい。
もちろんこれは、龍がだけに過ぎない。こんなところで何か全てをやり遂げたような達成感を覚えているようではおしまいである。
作家・止流うずの物語において、これまでの過程は長いプロローグに過ぎず、ここからが始まりであり、本編なのである。
よ