事業概要
創業当初は、呉服の訪問販売を主体として成長。その後、宝飾ブランドのジェムケリー部門を設立。新しい宝石の提案としてアレキサンドライトのケリークールを発売。 その後,訪問販売関連の法律改正のため業態を商業施設への出店及びネット通販へと転換。
セカンドブランドとして、DICHA SETTE CUL+URA GEREZZAなどがある。 高級宝飾品以外に携帯通販のFISMALLやPC通販のジェムケリー公式通販サイトなどIT分野にも進出している。
販売手法
業態をネット通販へと転換した頃から、「来場者全員にライターをプレゼント」等の文言を謳い、大手懸賞サイトなどに 恒常的に広告を掲載をした上で販促活動を行っていた。また、同時に社会通念上問題のある、アポイントメント商法やデート商法に該当しかねない、販売目的を隠した勧誘など、同社に関する相談が各地の消費生活センターに、2002年から毎年100件以上報告されていた。 その反省から、遅れも遅れ2006年4月1日の年度変わりを皮切りに、販売行為を一切行わない展示会を定期的に実施することを決定した。「昨今の展示会販売における消費者の不信感を払拭し、消費者に安心して宝石に触れてもらう時間を提供してジェムケリーブランドを向上させるのが狙い」とされた。また、原則として最初の来店では販売行為を行わないという、その場しのぎの新しい方針も打ち出していた。
業務停止処分
その後も消費生活センターには以前と同様の被害相談が寄せられ続け、2012年9月18日には消費者庁より特定商取引法違反で、訪問販売に関する一部の業務停止命令(6か月間)を当然受けた。認定された違反行為は以下の4つ。
勧誘目的不明示
再勧誘
公衆の出入りしない場所での勧誘
迷惑勧誘
消費者庁からの遅すぎる業務停止命令に先立ち、社長の中野猛は2012年9月15日更新のブログで、テレフォンアポイントメントセールスの完全撤退を白々と発表した。理由は「何年も前から赤字事業だった」とし、今まで撤退しなかった理由として、「被害者を増やすことでしか、やって行けない従業員もたくさんいたから」と当然のように綴っている。
要は自社の利益しか考えていなかった、と言うことである。