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デッドゾーン

でっどぞーん

『デッド・ゾーン』(DEAD ZONE)とはサンソフト(サン電子)が1986年11月20日に発売したファミリーコンピュータ ディスクシステム対応のアドベンチャーゲーム第一弾である。宇宙に浮かぶ開発中のスペースコロニーを舞台にする。キャラクターデザインはもりけん。スティーヴン・キングの作品とは無関係である。

物語

宇宙暦0385年、地球人のほとんどが宇宙にあるスペースコロニーで生活しており、現在では太陽系の開発も既に終了、ワープ航法が一般的に使用できるようになりシリウス太陽系の開発が始まっていた。コロニーのチーフ技術者カークは、婚約者であるマリーと結婚式の予定を控えていた。だが、マリーがシリウス太陽系の新型コロニー「ライオネックス」計画のチーフ技術者に選ばれ、結婚式は延期せざるを得なかった。

そんなある時、マリーから「計画が順調で予定より1ヶ月短縮しそうなため、パーティーの準備をしてるので遊びに来て欲しい」と連絡が入った。向かったカークであったがコロニーに到着しても辺りは静まりかえっていた。そこにレーザーガンの光が走り、カークは気を失ってしまう。主人公・カークが廃棄所で目覚めるところから物語は始まる。

システム

コマンド式のアドベンチャーゲームであり、地下にある廃棄所から始まりフロアを1つ1つ登っていくようにストーリーが進む。メッセージ、コマンド表記は片仮名と英数字のみで、BGMもプレイ中には無く、効果音のみである。コマンドで「キャリー」を選べばヒントを基本的にもらえるようになっていて、このコマンド選択時に音声合成でキャリーがしゃべる。カーク死亡によるゲームオーバーも存在しており、再開時には各フロアの最初からやり直す事になる。

中盤のフロアで「でっどぞーん」と呼ぶ、おにぎりをキャッチするゲームが始まる。同社のゲーム『いっき』のボーナスステージからのもので、クリアするまで延々と繰り返される。おにぎりの落下位置は固定されている。

エンディングにはキャスト表記があり、カークはプレイヤー名、マリー、キャリー、ライオネックスはHVC-022と表記されている。

『デッドゾーン』は、コロニーで起きた事件を解決し、恋人のマリーを救出し、コロニーから脱出すればエンディングを迎えられる。

登場人物

  • カーク・マックレー(CARK)

本作の主人公。27歳。地球連邦の宇宙開発局に勤務している青年。木星第2大学出身で宇宙工学を学ぶ。得意分野は宇宙物理(かつて相対性理論と呼ばれていたもの)。

  • マリー・ブラント(MARY)

本作のヒロイン。26歳。カークの婚約者である。水星第7大学出身で電子工学を学ぶ。

  • キャリー(CARRY)

カークが、チーフ技術者に選ばれた時にマリーにプレゼントした手製のロボット。名前の由来はカークの「思いつき」。5ヶ月間マリーと一緒にいたため、ライオネックスをある程度は知っている。

ゲーム中ではカークのサポートをしてくれる。

  • ライオネックス(LIONEX)

スペースコロニー524号の名前であり、コロニーのマザーコンピューターの名前でもある。マリーの手によって『感情』を与えられたが、マリーに愛情を抱き暴走してしまう。

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