Retinaとは、米Appleが同社製品向けに開発を行っているディスプレイの名称である。2010年、iPhone 4で初めて採用され、その後iPad・MacBook ProでもRetinaモデルが登場した。
レチナ(Retina)は「網膜」という意味があり、通常使う距離では画素が判別できないほど微細であることからこの名がついた。
iPhoneのRetinaディスプレイは1ピクセルの幅が78マイクロメートルと肉眼では見えない程度に小型化され、画面サイズは従来のiPhone 3GやiPhone 3GSと同じ3.5インチのまま、960×640ピクセル、解像度326ppiと4倍以上の解像度を実現している。コントラスト比も従来比4倍で、より鮮明で深みのある色を表現できる。
Retinaの発光システムにはLEDバックライトと環境光センサーが搭載されており、周囲の明るさによってディスプレイの明るさを自動調節する。このため目の疲れを和らげ、バッテリーも節約できる。
iPadのRetinaモデルは2,048×1,536ピクセル、MacBook ProのRetinaモデルは2,880x1,800であり、これだけの高解像度のディスプレイを高速に描画するため、モバイル端末としては非常に高性能のGPUを搭載している。
なお、Retinaのガラス面の素材には、ヘリコプターや高速鉄道の車両にも使用されている強化ガラスが採用されている。そのため傷つきにくく、撥油コーティング処理によって汚れにも強いのが特徴。
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Retinaが付けられているイラストはほとんどがiPhoneおよびiPad向けの壁紙である。
ユーザーが壁紙を制作した際に「Retina対応してます!」という意味で付ける事が主。
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