概要
外見はイノシシに似ており、それよりやや小さい程度の大きさ。しかし、通常の牙とは別に鼻の中間部分から牙が二本突き出ている。これは上あごの犬歯であり、雄のそれは肉を貫いき、そり上がって頭に向かって伸びている。そのため牙がいつか頭に刺さるように見えることから、「自分の死を見つめる動物」と呼ばれている。実際、ジャワの動物園で飼育されていたバビルサには、上あごの牙が頭に刺さっている個体おり、その骨は今でも保存されている。
熱帯雨林に住み、体毛は薄い。食事は雑食性。時には栄養価を重視して毒性のあるものを、食べることもあるという。その場合は、解毒作用や中和作用のあるものをあわせて食べている。