Death_Angel(クワイエット・プレイス)
ですえんじぇる
特徴
非常に細身なヒトやチンパンジーなどの類人猿にも見える姿をしているが、より大柄で体毛の類は一切なく、樹皮にも似た外殻で全身を覆っている。
体に対してアンバランスなほど長い四肢は一見すると貧弱に思えるほど細いものの、人間一人はおろか、車1台を丸々吹き飛ばすほどの怪力を持つ。また、この怪力と先端についた鋭利な爪を使うことで、襲いかかった対象を「即死」に至らせる攻撃力を生み出す。爪攻撃の破壊力は凄まじく生物の肉は勿論、車や電車、船のフレームすら引き裂き、何とコンクリートにさえ爪痕をつける。
また、シリーズ第一作時点では目立たなかったものの、全身を覆う外殻は非常に頑丈で、高所からの落下や自身の突進による衝撃だけでなく、至近距離での爆発や炎、果てにはライフルの狙撃にすら耐える(ダメージどころか怯みすらしない)凄まじい防御力を有している。
このクリーチャーを象徴する特徴は何と言ってもその頭部である。
普段は土色の外殻で覆われた卵型をしているが、周囲の音を探知する際にはこの外殻が展開し、鋭い乱杭歯と中身の肉組織、肉肉しい内耳が剥き出しになるというおぞましい姿になる。
一方、盲目の怪物という肩書が示す通り目にあたる器官は確認することが出来ない。また、現時点では周囲の匂いに反応するような行動も見せないため、外部の情報を得る手段は専ら聴覚に頼っているようである。
性質は極めて攻撃的で、音を立てた存在には生物、無生物問わず襲いかかり殺害、引き裂こうとする。劇中では人間や動物の足音などはもちろん電話の着信音やテレビのノイズ、時計の目覚まし音などにも反応していた。ただし、雨や滝などの水音や同族の発する音には反応しない。
また、距離に関係なく物音に反応し発生源に襲いかかるという非常に厄介な性質を持つため、劇中を通して安心できる場面が存在しない。
また対象に接近する際は、全速力の車(車種によっては100km/h以上)に追いすがるほどの走力を発揮する。そのため犠牲者の殆どはまともな反応すらできずに殺害されてしまう。
彼らのいる世界で音を立てることは文字通り「即死」を意味するのである。
余談
- このクリーチャーの正体や行動原理は現状明らかになっていない。だが、第一作のアボット家のホワイトボードにて「隕石の中から出てきた」や「なぜ人間を食わないのか?」という記述や「生物以外にも同様に攻撃する性質」が見られるため彼らの正体は地球外生命体であり、音に反応して襲いかかるのは少なくとも捕食目的ではないと考えられている。
- Death_Angel(死の天使)という名称は第一作においてアボット家のホワイトボードで確認可能。ただし、劇中では現状この名で呼ばれることは無く、「奴ら」「怪物」「化け物」などと呼ばれている。