概要
2009年の第8回『このミステリーがすごい!』大賞の最終選考に『さよならドビュッシー』と共にダブルエントリーされた作品であるがこちらは惜しくも受賞は逃した
しかし選考委員からの声が高かった事や読者からも『こちらを読みたい』という声が多かったため2011年2月に宝島社より文庫本が発行された
2020年に、『このミス』大賞ドラマシリーズ第4弾としてテレビドラマ化された。主演は工藤阿須加。
なお全く違うストーリーで別人ながらも同じく『カエル男』という名称のキャラクターが登場する『ミュージアム』とは全くの無関係である
ストーリー概要
カエル男と命名された犯人による猟奇的殺人と、それを追う刑事・古手川和也及びその周辺人物たちの様子が描かれている。
後に当作の続編にあたる『連続殺人鬼カエル男ふたたび』も刊行された。
主な登場人物
古手川和也
演:工藤阿須加
1年前に埼玉県警捜査一課に配属された若手刑事。大学は出たが国家公務員試験一種は落ちたため、ノンキャリアとしてスタートした。自尊心が高く、功名心は日増しに肥大。早く大きな事件で犯人を検挙して手柄を立て、自分の存在を知らしめたいと思っている。右手の掌に2本並行して横断する傷跡があり、それを左の親指でなぞる癖がある。
渡瀬
埼玉県捜査一課の警部で班長で古手川の上司。
人を殴ることしか考えていないような人相をしているが、その眼は深く鋭く、誰にも負けない観察眼を持っている。科学捜査と同じように、第一線で働く現場の人間の勘を信じ、頼りにする。班に真っ先にパソコン導入を要求したが、触ったのは最初だけで今や捜査一課の中でシリコンアレルギーの最右翼とまで言われている。多方面に博識で、推理小説をよく読む。
有働さゆり
自宅でピアノ教室を開いている保護司。続編の『連続殺人鬼カエル男ふたたび』や他のシリーズにも登場するこのシリーズのキーパーソン
シリーズ一覧
『連続殺人鬼カエル男』
『連続殺人鬼カエル男ふたたび』