リッチマン、プアウーマン
りっちまんぷあうーまん
概要
『リッチマン、プアウーマン』は、2012年にフジテレビ系列で放送された月9ドラマ。
若くしてIT企業を作り上げ億万長者となった社長と東京大学理学部という高学歴を持ちながら内定がもらえず就職活動に奔走する女子大生という生活も価値観も正反対の2人が、衝突を繰り返しながらもお互いを知り精神的に成長して惹かれあう「現代版『プリティ・ウーマン』」的恋愛ドラマに加え、「絵空事じゃない地に足のついた夢を語って、世の中に発信できる」「男のカッコよさ」を描くことを主題とし、企業ものとしての要素も多く盛り込まれている。
平均視聴率は12.4%と当時としてはそこそこの好成績を残しており、その年のザテレビジョンドラマアカデミー賞等を受賞するなど今もなお人気の作品。
登場人物
- 日向徹(演:小栗旬)
「NEXT INNOVATION」代表取締役社長。最終学歴は高校中退。個人サイトの運営から始まり、2004年に朝比奈とともに設立した同社の携帯ゲーム事業で成功を収め、日本最大のSNSを運営する大企業に育て上げる。社長としては徹底した実力主義の経営を行い、社員の創造性を引き出すためレクリエーション設備の充実したオフィスを作りあげる反面、プログラマーは3か月毎に契約更新し、利益を上げられない者には更新日に日向からただ1行だけの解雇メールを送る(社員の間では「デスメール」と呼ばれている)。
天才的なプログラマーであり、聴衆を引き付ける魅力的なプレゼンテーションができるカリスマ性の持ち主として賞賛を浴びる一方、傍若無人、人間不信で無意識に他人をバカにして傷つける言動をする傾向があり、変人扱いする者もいる。また、心因性認識不全症候群を患い、一度に人の顔や名前を覚えることが出来ない。
インテリアや食べ物に対するこだわりが強く、自宅の家具を買い揃えるのに長期間迷ったり、偏食であったりする。嫌いな食べ物は、トマト。左利きである。(演者の小栗も同じ。)
- 夏井真琴(演:石原さとみ)
東京大学理学部4年生。堅実で努力家。要領が悪くあがり症であるが、記憶力には非常に長けており、電話帳並みの厚さの資料を一晩で丸暗記できるほどである。東大には浪人の末入学している。
就職活動がうまくいかず全敗記録を更新していた最中、「NEXT INNOVATION」の会社説明会で日向と対話した際、昔出会った時の因縁から思わず日向の実母・澤木千尋の名を語ってしまい、彼にばれるまでその名のままNIでインターンシップとして働いていた。偽名を名乗る以外は全く普通の家庭の娘であり、高知県土佐清水市で民宿を経営する実家に両親と兄がいる。
- 朝比奈耀子(演:相武紗季)
恒介の妹。「NEXT INNOVATION」が入るビル・TCP TOWER1階に新しく出来たレストラン「Eclat Noble(エクラ・ノーブル)」のチーフ・シェフを任される。開店のために日本国外から帰国して、兄の恒介と彼の住むマンションで同居している。
高校中退後、調理専門学校に進学する。その後カリフォルニアの調理学校で料理の腕を磨き、世界から認められる料理人に成長を遂げて日本に帰国したが、厨房の男社会の中では若くて女であるゆえに部下たちからの嫉妬を受け苦労している。
日向とは9年前に夜行列車で出会い、その場で意気投合し、1年後に再会する約束をしていた。その思い出から彼の好物のオムライスをレストランのオープニングパーティの目玉料理にしたこともある。
- 朝比奈恒介(演:井浦新)
「NEXT INNOVATION」取締役執行役員・副社長。燿子の兄。東京大学経済学部経営学科卒業後、大手通信事業会社に在職中に日向と出会い、彼の才能に可能性を感じて、共同で出資しNIを立ち上げた。
一対一で話をする時は、日向を下の名前で「徹」と呼ぶことがある。日向とは反対に穏やかな性格だが、互いを補い合う関係として彼とは深い信頼関係にあり、社員からの人望も厚い。しかし温厚なイメージの反面、解雇した社員を適当にあしらうしたたかさも持っている。