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ドラゴンウォーズの編集履歴

2013-01-06 23:00:50 バージョン

ドラゴンウォーズ

どらごんうぉーず

『ドラゴンウォーズ』(Dragon Wars)は、アメリカのInterplay Entertainment社が開発したコンピュータRPGである。 日本では、コトブキシステムがファミリーコンピュータ用ソフトとして移植し、1991年8月9日に発売した。また、月刊コミックコンプで漫画版が連載されていた。作者は杉田流仙。 以降、特記が無い限りはFC版について述べる。

※文章はウィキペディアより引用しています。ご了承ください。

惑星オセアナ。その惑星の一つに浮かぶ大陸ディルムン。その大陸内に位置する最大の王国キングスホーム国王ドレイクの気がふれた。それはディルムン大陸に戦慄が走る瞬間だった……。

そのディルムン大陸を、延いては惑星オセアナを悪の世界にしようと企む、国王を意のままに操った張本人ナムターを倒し、このディルムン大陸に光を取り戻すことがゲームの目的。

ドラゴンはシナリオ進行に必須の重要キャラとして、また上述のナムターの脇を固める各方面の長に近い位置付けとして登場する。

システム

スキルと呼ばれる技術や知識、魔法を用いて、様々な障害物を乗り越え、敵を倒し、アイテムを手に入れ、アンダーワールドと呼ばれる空間を行ったり来たりしながら、ナムターを目指して旅を続ける。その道を一方通行の場所やイベントなどが阻む。

レベルアップの仕方

戦闘に勝利すると経験値が溜まり、経験値が一定以上溜まるとレベルアップする。キャラクターがレベルアップすると、通常2~4のポイントが与えられる。そのポイントを好きなステータス値に振り分けることで成長していくシステムである。従って、レベルが上昇しても、ポイントを割り振らなければ、キャラクターが強くならない仕組みになっている。また、装備品それぞれには、身につけるためのスキル条件が設定されており、さらに、物語の進行に一定以上のスキルを要求するイベントもあるため、プレイヤーは如何にポイントを振り分けるかを考える必要がある。

グラフィック

グラフィックにラスター処理が施され、滑らかにアニメーションする一方で、海外ゲーム特有の「濃い」作風は健在で、賛否の分かれるところである。

マップ

町も、ダンジョンも、全て3Dダンジョン型の地形で構成されている。本作はオートマッピング機能を導入しており、一度足を踏み入れた地はマップに記録される。この地図は、[セレクト] ボタンを押すことで確認することができる。そのため、わざと歩く必要のない地に足を踏み入れ、地図を完成させるマッピングと呼ばれる二次的な作業に精を出すこともできる。

一部ダンジョンにおいては灯りを灯さなければ真っ暗な中を手探りで進んでいくしかないマップも用意されている。たとえ灯りを点けても効果は一定歩数分限りとなっている。

なお、ダンジョン内に限らず、街中であっても敵とエンカウントする。そのため、街中だからと言って安心はできない。

戦闘

敵は正面から向かい合った形での戦闘となる。戦闘システムはコマンド入力式ターンバトルである。

本作の特徴として、プレーヤー側と敵との距離を表す概念があり、武器や魔法には、それぞれ攻撃が届く距離が設定されている。例えば、剣や斧といった近接戦闘用の武器は、距離の近い敵にしか攻撃できず、魔法や弓などは、遠距離にいる敵を攻撃できる。攻撃範囲に敵がいない場合は、敵に攻撃を仕掛けるために「近付く」必要がある。この「近付く」命令の実行には1ターンを消費しなければならない。

また、使用回数に制限のある武器が存在し、そのような武器は、使用回数が0になる前に買い足す必要性がある。

魔法

魔法はレベルアップによって憶えるのではなく、巻物を手に入れ、その巻物を「使う」ことで、初めて使用可能になる。その種類は大別して5種類ある:

  • ローマジック(Low Magic)

簡単な魔法。全ての魔法の基礎。

  • ドルイドマジック(Druid Magic)

自然の力を借りた魔法。

  • ハイマジック (High Magic)

かなり高度な魔法。

  • サンマジック(Sun Magic)

太陽の力を借りた魔法。

  • ミスクマジック(Misc Magic)

その他雑多な魔法。

スタッフ

スタッフロールが存在しないため、日本版のスタッフは不明である。

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。

世界観

圧政によって虐げられている人々と、荒廃した都市の描写がなされている、重々しい雰囲気の漂うダークファンタジー作品である。同時に、普通の人間である主人公たちが、神や神官(魔術師)に導かれることによって物語が綴られていくという、神話伝説的な側面も有する。神は概念的存在でなく、人間に近しい存在として描かれている。

また、本作には、ナムター(Namtar)を始め、イルカナ(Irkalla)、ナガール(Nergal)、ウトナピティム(Utnapishtim)、エンキデュ(Enkidu)、フンババ(Humbaba)など、メソポタミア神話(ギルガメシュ叙事詩を含む)の登場人物がモチーフとなっているキャラクターが多数登場する。キャラクター以外では、アンダーワールドやニザール山(Nisir)、サソリ人間なども、メソポタミア神話からの引用であろう。

キャラクター

プレーヤーキャラクター

プレーヤーは、ゲーム開始時に、4人のプレーヤーキャラクターを作成する。「戦士タイプ」や「魔法使いタイプ」などの既定のパラメータが割り振られている雛形を選択して作成することもできるし、ポイントを自由に振り分けて作成することもできる。

追加プレーヤーキャラクター

以下の4キャラクターは操作不能なNPC(Non-Player Character)である一方で、一定の条件を満たすと仲間にする事が出来る。仲間にしなくでもシナリオの進行に影響はしない。

  • アルリック(Ulrik)
  • ベレンガリア(Valar)
  • ハリファックス(Halifax)
  • ロビン(Louie)

尚、初期プレーヤーキャラクターの4人を含め、仲間に出来る人数は最大で7人である。そのため、パーティーが7人の状態で、最後の1人を仲間にする時には、仲間にするのを諦めるか、仲間内の誰か1人と別れなければならない。そして、その別れた仲間とは2度と会うことはできない。

その他(キャラクター)

  • イルカナ(Irkalla)

アンダーワールドの女王で、ナガールの妻。

  • ウトナピティム(Utnapishtim)

マジックカレッジの長。神秘の森でソフトンストーンを強化してもらうために必要なアイテムソウルボールを持つ。

  • エンキデュ(Enkidu)

人間野獣の神。ドルイド僧に崇拝されている。神秘の森にエンキデュを祭る社と神殿がある。

  • ザトン(Zaton)

四大魔術師の一人。ナムターに反抗したため、殺害された。

  • ジョーダン王子(Prince Jordan)

ドレイク王の長男にしてナムターに乗っ取られる前のキングスホームの王子。ナムターのキングスホーム軍に抵抗するレジスタンス運動のリーダー。

  • ドラゴンクイーン(Dragon Queen)

ドラゴンの一族の長。ドラゴンジェムを手にする者に従う。

  • ドレイク(Drake)

ディルムン最大の地方キングスホーム王国国王。彼がナムターに操られたことから、全ては始まる。

  • ナガール(Nergal)

ネクロポリスを統べる神。大好物のマッシュルームを差し出すと銀の鍵を盗める。

  • ナムター(Namtar)

地獄から来た獣と暗示される男にして悪魔。キングスホーム王国を乗っ取り、ディルムンに悪政を敷いた。倒しても何度も蘇えっては、再戦を挑んでくる。

  • マイリーラ王女(Princess Myrilla)

ジョーダン王子の妹。

  • マイローラ王女(Princess Myrolla)

ジョーダン王子の妹。マイリーラ王女とは双子である。

  • ミスタルビジョン(Mystalvision)

ナムターに従った太陽教団の長。ドラゴンからドラゴンジェムを手に入れるのに必要なアンクを持つ。

  • ラナクター(Lanac'Toor)

四大魔術師の一人。ミスタルビジョンとゲイズデーモンによって石にされ、さらに身体をバラバラにされてしまった。

  • ローバ(Roba)

フリーダムソードを携えたと言われる、ディルムンの伝説的英雄。

  • ロングジョンアグリー(Long John Ugly)

スマグラー港に住む、肩に一羽のオウムを従えた海賊。この男を対峙し倒せば船を乗り回せられる。その際にオウムをアイテムとして手に入られるが、それが肩のものかどうかは不明。

関連ゲーム用語

  • アンダーワールド(Underworld)

この世界における地獄であり、イルカナによって統治されている。また、ディルムンの各所と繋がっており、自由に行き来することができる。

  • オセアナ(Oceana)

ディルムン大陸がある惑星。

  • オールド港(Old Dock)

ニザール港へ向かう船が出ている。

  • ガード橋

ガード(敵キャラ)が検問のために駐留している橋。橋を通るには、ガードを倒すか一定の条件を満たす事が必要。

  • キングスホーム(Kingshome)

ディルムン最大の国家。

  • サソリ橋(Scorpion Bridge)

サソリ男が橋上で行く手を阻んでいる。アイテムエンキデュトーテムがあれば、通行を許可してもらえる。

  • サンケンルーイン(Sunken Ruins)

水に沈んだ廃墟。英雄ローバの骨があると言われている。

  • シージキャンプ(Siege Camp)

ビザノプルを攻略するために設営されたキングスホーム軍の駐留地。

  • 神秘の森(Mystic Wood)

銀の鍵を手に入れるのに必要なマッシュルームや、開けなければシナリオ進行に支障をきたす壁に穴を空けるドルイドマジック ソフトンストーンを強化するイベントが起こる重要な森。

  • スネークピット(Snake Pit)

流刑地。ここの住民はみな気が狂っている。

  • スマグラー港(Smuggler's Cove)
  • スレーブキャンプ(Slave Camp)

プロガトリーの近くにあるキャンプ場。

  • ディルムン(Dilmun)

惑星オセアナにある一地方であり、本作の舞台。9つの島とさんご礁から構成され、ディルムンの各都市は独立国家として存在している。

  • ドラゴンバリー(Dragon Valley)

ドラゴンクイーンの棲家。

  • ドワーフルーイン(Dwarf Ruins)

石像と小さな建物があるだけの廃墟だが、石像にひすいのめを嵌めると、ドワーフホールへの階段が出現する。

  • ドワーフホール(Dwarf Clan Hall)

ドワーフ達の住処。フリーダムソードを鍛えた名鍛冶屋もここに在住している。

  • ニザール(Nisir)

フリーダムソードに真の力を注がせるための山がある。ナムターのアジトも。

  • ネクロポリス(Necropolis)

死者や死霊の群がる孤島。

  • ビザノプル(Byzanople)

ジョーダン王子率いる反乱軍の本拠地。バックアイアンヘッド率いるキングスホーム軍に包囲されている。

  • フォボス(Phoebus)
  • フリーポート(Freeport)

英雄ローバによって建設された街。離れ小島にフリーダムソードが祭られているが、偽者である。また、ハリファックスが在住しており、条件を満たすと仲間にできる。

  • プリザーブ(Game Preserve)

王室専用の狩猟場。多くの罠が仕掛けられている。

  • プロガトリー(Purgatory)

ディルムン最大の町。ディルムンを訪れた主人公たちが身包み剥がされ、放り込まれる町。スタート地点。脱出の方法は複数ある。

  • マジックカレッジ(Magic College)

ソフトンストーン強化に必要な重要アイテムソウルボールを持つウトナピティムがいる。

  • マッドトード(Mud Toad)
    • モッグの屋敷

彫刻家のモッグが住む屋敷。しかし、モッグの正体は見たものを石化させるモンスターである。

  • ランスク(Lansk)

中央に広いバルコニーのある街。地下都市も存在するが、地上から地下への入り口は隠蔽されている。

オリジナルについて

オリジナルの英語版は1989年 - 1990年までの間に以下の機種用のパソコンゲームとしてActivision社とElectronic Arts社より発売されている。一方で海外版ファミリーコンピュータNES版での発売はされていない:

  • Amiga 500
  • Amiga 600
  • Apple II
  • Apple II GS
  • Commodore 64
  • Tandy
  • IBM PC

また、暫く間を置いたOSWindowsの発売後、同社15周年記念として企画されたベストコレクションの一本として収録され、再発売された。

日本語版は、スタークラフトより発売されていた。

  • PC-9801
  • X68000

ストーリーについて

本作は、元々Bard's Tale IVとして制作されていたが、タイトル権の関係で、「Bard's Tale」が使用できないこととなった。そのため、発売1ヵ月前に、「ドラゴンウォーズ」とタイトルを変更し、それまで全く登場のなかったドラゴンの要素をストーリーに盛り込んだという経緯がある。

関連ソフト

  • Interplay 15th Anniversary Anthology(UPC 040421-007097)

海外の製品。

関連書籍

ドラゴンウォーズハンドブック(ISBN 4893691406)

関連項目

Namter

外部リンク

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