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概要

悪魔系ザコモンスターの最上級の敵として設定されている存在。外見は中ボス「夢魔」の色違いで、全身茶色のマッチョな全裸男という強烈な容姿をしている。

その最大の特徴は、技の閃きに係わる内部数値が極めて高い事にある。このアスラ以上の数値を持った敵は1度しか戦えないボス敵ばかりである為、何度でも戦えるアスラは閃く相手としては実質最適の存在となるのである。また、成長もしやすいため、パラメータ上げにも活用できる。この事から、ファンの間で「アスラ道場」の通称がついた。

しかしその閃きやすさに正比例して、戦闘能力も極めて高い。HPの高さはもちろん、即死技のエクトプラズムネットや複数の相手を魅了するフェロモンなど、厄介な技を身に付けている(言い換えればそれらの技の見切りも入手しやすいという事でもあるが)。

加えて厄介なのが出現場所で、ハリードが主人公でないといけないダンジョンと、1度しか体験できないイベントでの戦闘を除けば「洞窟寺院跡」というダンジョンの固定敵のいる場所にしか出現しないのである。

ここでは倒しても画面切り替えをすることで何度でも戦えるが、最深部にいるボス「ガラテア」を倒すと完全に出現しなくなってしまう。従ってハリード以外の主人公でプレイする場合は、ガラテアを放置せざるを得ないのだ。ガラテアを放置すると武具開発がかなりやりにくくなる(ミカエル編を除く)。そのため、ほぼ閃きとのトレードオフになりやすい。

なお金やアイテムはまったく落とさない

魔王殿で死の祈りを見ていれば、洞窟寺院跡奥の祭壇で「生の祈り」をすることで完全回復が可能。

(「死の祈り」をするとボスのガラテアが出現してしまう)

町に帰ったりすることなく何度もアスラに挑むことができる。

資料において

NTT出版の攻略本には存在そのものが載っていない。この事と出現条件が特殊な事から、「開発途中で没になったはずが手違いで出現するようになった」とも取れる。

しかしファンブック『練磨の書』では、同じく条件次第で出現するゼラビートル・トリトーンと並んで「なかなか会えないモンスター」というコーナーで紹介されている。かと思えば同じコーナーに没モンスターのスフィンクスやワンダーラストも載っている。

その原因は、上位ランクのモンスターに関して「開発途中では登場予定だったが、ザコで出現する上限が低すぎるプログラムをしたために上位ランクが出て来れなくなった」事・「開発途中では登場予定だったが、途中で本当にボツになった」事という2つのケースが混じっているためであろう。そのため、資料集によって登場するかしないかの定義があいまいになったと思われる。アスラに関しては前者のパターンであり、したがって「通常より上位ランクの敵が出る特殊戦闘」という条件を満たせるため、該当する場所であれば出会えるのである。

なお書籍『ロマンシング・サガ大全集』にはザコ敵として普通に紹介されている。練磨の書にはモンスターのプロフィール紹介は存在しない為、この大全集における「多彩な技を使いこなす悪魔の王」という一文が実質唯一の設定紹介である。

もっとも、設定紹介自体が存在しないゼラビートルよりはまだ恵まれているのだが…。

派生作品

エンペラーズサガでなんと「アスラ道場」の名が公式化。関連するイベントまで開催されたことが何回もある。戦士カードとしても登場し、ここのセリフも「アスラ道場」としての立ち位置を意識したものになっている。こうした「閃きに適した強敵」は先生と呼ばれることがファン・開発者ともに多いようだ。

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