概要
2012年の映画「エクスペンダブルズ2」でハリウッドの第一線へカムバックしたシュワルツェネッガー。
彼の主演復帰作として自身が選んだのが本作品である。
かつてロス市警麻薬課の凄腕刑事で今はメキシコとの国境沿いにあるアリゾナ州の田舎町の保安官であるオーウェンズは仲間たちと「俺たちが最後の砦(ラストスタンド)だ!」と団結し、FBIからの護送中に仲間の助けを得て脱走した凶悪犯罪者がメキシコへの国境越えを阻止するため、凶悪犯とその仲間たちと闘うというストーリー。
これまでワンマンアーミー、筋肉モリモリマッチョマンな超人的なヒーローを演じていた彼が穏やかな物腰で部下の相談に乗り、事件現場では老眼鏡をかけて証拠を見聞するという年相応な初老の保安官が町と住民を守るためチームを率いて戦う姿を、本作のシュワルツェネッガーは堂々と演じている。そのリーダー像はまさに7年間州知事として市民を率いてきた彼だからこそ演じられたものであり、そこには「復帰」ではなく「進化」という言葉が相応しいのではないだろうか。