本名はアドバーグ・エルドル。
かつてはキタの町の町長で、町興しの一環として町に古来より伝わる聖なる踊り「キタキタ踊り」を見世物にし、町興しに成功する。
だがこのことが神の怒りにふれたのか、本来の踊り手である女子が生まれなくなってしまった。
その責を負う形で自らがキタキタ踊りの踊り手となるが、このせいで観光客は激減、町長の座を追われることとなる。
その後は町の宿屋の主人の傍ら、キタキタ踊りの後継者を探し、更にそれを世に広めるべくひたすらキタキタ踊りを踊る日々が続いている。
だが、彼の踊るキタキタ踊りは気持ち悪いの一言に尽き、人間はおろか魔物にすら気持ち悪がられることがほとんどである。
また、一人でも多くの人間に自分の踊りを見てもらいたいという気持ちが強すぎて、すぐ暴走し所構わず踊りだすという、始末に負えない癖を持つトラブルメーカーでもある。
魔法陣グルグルでは、無理矢理同行する形で勇者たちとパーティを組み旅をする傍ら、キタキタ踊りを広めようと画策する。
基本的にはひたすら踊っているだけで、敵味方からうっとおしがられるだけの存在であるが、尻の動きが強力な魔神を召喚する魔法陣になっていたり、装備の力ではあるが敵の攻撃に一人だけ耐え注意を引きつけるなど、要所要所で役に立つこともある。
また、ひたすら踊り続けたためか体が鍛え抜かれており、大抵のモンスターはキタキタ踊りで撃退してしまうほど。尚、おやじ自身はこれをキタキタ踊りの力であると言ってきかない。
勇者たちとは最後まで同行し、魔王ギリの封印の際にはどさくさにまぎれ、グルグルとキタキタ踊りの力で封印したことにしてしまう。このことは後の武勇伝キタキタの冒頭でも語られる。
武勇伝キタキタでは、勇者を目指す少年チキを無理矢理後継者に指名し、彼に指導する形で旅に出る。