概要
アウトフレームは、「ジェネシスα」に放棄されたZGMF-X12A テスタメントの予備パーツを元にジャンク屋ロウ・ギュールが作業用モビルスーツ(MS)として完成させた。発見時には装甲もなく、フレームがむき出しの状態であった。ストライクと同規格のストライカーパック用プラグを持つため、地球連合軍で開発されているストライカーパックは一通り装備することが可能である。本機の「アウトフレーム」という名称は、両陣営の技術が混在しているような特徴を持つ本機に、連合・ザフトどちらの規格にも合わない「規格外のMS」という意味をこめてロウが命名したもの。出自から見ても明らかな通り、本来はアストレイシリーズの系譜に属する機体ではない。
完成した本機は、ロウがフリージャーナリスト,ジェス・リブルに「8(ハチ)」と共に託された。テスタメントとは違い、核動力は搭載しておらずバッテリー駆動であり,作業用MSであるが故に、護身用に製作されたビームライフル以外の武装を持たない
テスタメントがベースとなっているため機体性能そのものは非常に優秀で、装甲材が発砲金属かつ戦闘用の装備をほぼ持たないため軽量(初期型のアストレイよりも更に軽い)であり機動性が高い。特に、センサー類がコマンドザクCCIなどの偵察用MS並みに高性能である
武装
ガンカメラマティアスがジェスに贈り、レイスタ搭乗時代から使用しているMSサイズのハンディカメラ。映写機も付属しており、録画した映像の再生も可能。映写機からは強烈な光を放つ事が可能で、至近距離でMSのカメラにぶつければセンサーを一時的に麻痺させる事もできる。アウトフレームの高精度センサーとの連動による望遠機能はかなりのものであり、ジェネシスαによるユニウスセブンの破砕を試みた際には、ジェネシスαの照準合わせにも使用された。
ビームサインアウトフレームの腰部に装備されている、アウトフレーム独自の装備。ビームサーベルの柄に酷似しており、ビームの発光による視覚信号伝達を目的として開発されている。これにはコロイド技術が使用されているため形状を自由に変えられ、作中では鞭のような形状になる場面もあり、かなり自由な形成が可能のようである。不完全ながらビームシールドに,出力を高めることで、通常のビームサーベルと同等の威力を得られる。だが、高出力での運用は設計外なので負荷がかかり、高出力での連続使用は1000秒以下の短時間に限定される。
「アーマーシュナイダー」
バックジョイント、及びバックホームに2本ずつ装備されているナイフ。戦闘に用いられる事は殆どないが、戦闘用との性能差は特にない。
ビームライフル
アウトフレームの護身用にカイト・マディガンが設計したビームライフル。護身用とは言え、その性能は軍の制式装備と比較しても全く遜色なく、MSを一撃で撃破する威力を持つ。またアウトフレームの高精度センサーとの連動により、かなりの精密射撃が可能。ビームのパワーの供給は機体からではなくカートリッジを交換することで行う。また単発ではあるが下部にグレネードランチャーも装備していたが劇中で使用することはなかった。
バックジョイント
アウトフレームのストライカーパック用プラグに接続されている通常装備。2基の大型クレーンアーム,アーマーシュナイダー、照明装置を備えており、各種作業やバックホームの固定の他、接近戦時に相手の動きを封じるサブアームとしても機能する。
バックホーム
長期取材用に「8(ハチ)」が設計した居住パックで、大容量バッテリーや、装備を格納するコンテナを搭載している。内部は三階建てになっており、一階がベッドルーム、二階がキッチン(後にセトナの部屋と兼用となる)、三階は後から追加されたユニットバスとなっている。外部からの入り口に加えコクピットから直接出入りが可能。その他、防護用のシールド,迷彩を施すシューティングコート、煙幕散布装置を備えており、それら全てを専用のハードポイントに接続する事で装備を一纏めにできる。
Gフライト
インパルスの取材に際して「8(ハチ)」が設計した専用ストライカーパック。レイダー制式仕様を参考にしており、大ジャンプ能力と飛行形態への変形機能を付加し、飛行しながらの撮影が可能となる。専用のシールドウィングがあり名の通りシールドとして機能するが、Gフライトの主翼としての機能もある為これを損壊した場合飛行が出来なくなる。エールストライカーやジェットストライカーと比べて機動性には劣るが、航続距離に関しては大幅に延長されている。スカイグラスパーへの装備も可能。
マルチパック「8(ハチ)」がリジェネレイトの持つ可変型プラグ