頭部に肉瘤が発達した琉金の突然変異個体を固定化した品種。今日では愛好家も多く金魚の品種の中ではかなりメジャーな品種である。歴史は意外と古く江戸時代の寛政年間に中国から琉球を経て、長崎に渡来した。当時日本は鎖国状態。珍しい渡来物を「オランダ物」と呼び珍重されていたことと、頭の発達した肉瘤がお獅子の頭を彷彿とさせたことから、「オランダ獅子頭」と命名されたとされる。
体形的には琉金の形。最大の特徴は肉瘤と伸長した開き尾を持つことが特徴。褪色は更紗が基本。実は二つの系統があり日本で古くから親しまれてきた比較的長い体型を持つ系統(長手)と、近年になって中国から輸入されるようになった短い体型の系統(丸手)の二つの系統が存在する。