ネタの性質上、このタグが付いたイラストはネタバレ要素を含む可能性が非常に高いので注意されたし。
あーん!概要様が死んだ!
あーん!スト様が死んだ!
とは、『ジョジョの奇妙な冒険』のジャンプコミックス版にて収録された伝説の読者ハガキである。
pixivでも作中の誰かの死亡を嘆くという内容でパロディされることが多い。
なお、劇中で登場人物の誰かが使ったわけではない。⇒言ってないセリフシリーズ
初出&経緯つくろー!って思ってたのに…
1988年8月発売のジャンプコミックス版第5巻に掲載。
この時代のジャンプコミックスには巻末に読者ハガキコーナーが設けられており、これもまたコンテンツとして供給された。同巻においても、ストレイツォが死亡した事を悲しむ内容が多数を占めた。
少年少女からのあどけない、もしくは男性読者からの熱いハガキばかりが並ぶなか、問題のハガキは成人女性的な語彙・文体・イラストが盛り込まれており、極めて異彩を放っていた。
88年当時にして既に存在する「少年マンガに興味を持つタイプの女性ファン」のセンスを、ありありと察することができる非常にインパクトのあるハガキであった。
少年漫画に掲載されるものでありながら、清々しいほどに自分の趣味全開に突き抜けた内容のインパクトから、現在でもカルト的人気を誇る。年を重ねても風化するどころかファン界隈での定番ネタとなり、ネットの隆盛と共にネタとしての知名度も向上。ジョジョ第1部&第2部がテレビアニメ化された2013年以降はネット上でのさらなる拡散とネタ的人気の再燃が起こった。
原文のカバッ!!
あーん!スト様が死んだ!
ストさまよいしょ本&ストさまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ… あーん
うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はストレイツォだ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで おわり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっ あんなJOJOごときに殺られるなんてっ!! ディオと差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね? ……泣いてやるぅ
私はあのおそろしく鈍い彼が(たとえド田舎人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよおっ!!
ストさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え~ん
P.S '88 1・2号は娘さんとくっつきすぎだ!!
あんな余談ごときに殺られるなんてっ!!
- その後のジャンプコミックス版第十一巻において、エリナおよびスピードワゴンとともにストレイツォの五十年前の写真が出てくる。生き返ってこそいないが、この読者は少なからず喜んだことであろう。
- 「P.S '88 1・2号は娘さんとくっつきすぎだ!!」についてだが、P.Sは追伸のこと、'88は1988年、1・2号はジャンプの号数の事で、ストレイツォが丁度その回で少女の人質を取った回があった為ではないかと推測される。
- ハガキが掲載されたのは第5巻なのは先述したが、実はストレイツォ死亡は第6巻である。次巻に先立って収録したことでネタバレとなってしまい、のちに作者が単行本派の読者に向けて謝罪している。この点を反省してか文庫版には収録されていない。
- まれに投稿者が腐女子扱いされたりするが、腐女子とはBL好き趣向のことを言うのでハガキの文面からは腐女子かは判断できない。むしろスト様と共に少女が描かれたイラストやその少女漫画風のタッチや文脈などを考慮すると、今で言う夢小説を好む夢女子タイプだった可能性の方が高いだろう。
- 現在でも細々と使われる同人誌の俗称のひとつ「よいしょ本」が、このコミックス第一刷発売の88年当時から使われていたこと、某事件の前年である1988年時点ではオタク(腐女子?)に比較的オープンな風潮があったことを示す、歴史的資料の価値も見いだせると言えよう。
- こういったオタク的用語を理解して好んで使用し、かつ自ら「本をつくろー」としていた背景を真実とすると、投稿者の年齢層も推測できるかもしれない。