概要
マメ科エンドウ属の植物の一種、エンドウ(豌豆)の種子のこと。エンドウそのものを指す場合もある。
中央アジアから中近東を原産とするマメ科の一年草で、古代から農作物として栽培されてきた。低温に遇うと花芽分化が進むことから、秋撒き春採り栽培が一般的である。
農作物としてのえんどう豆
硬莢種
豆の莢が固い品種。完熟させた豆を収獲する。
緑色の青豌豆、赤褐色の赤豌豆などがあり、煎り豆、煮豆、餡、茹で豆、ポタージュなどに利用される。
青豌豆の未熟な種子はグリーンピース(グリンピース)と呼ばれ、スープや豆ごはんにする他、料理の付け合せや彩りに利用される。
軟莢種
豆の莢が軟らかい品種。
未熟な豆の莢をさやえんどう(絹さや)として利用する。豆が大きくなっても莢が軟らかいスナップエンドウもある。
豆苗
エンドウの苗や蔓の柔らかい茎葉は豆苗と呼び、野菜として利用される。
メンデルの法則
植物学者グレゴール・ヨハン・メンデル(1822年7月20日~1884年1月6日)は豆に皺の無いえんどう豆、皺のあるえんどう豆を交配させる実験を行い、遺伝に関する「優性の法則」「分離の法則」「独立の法則」を発見し、これらは「メンデルの法則」と呼ばれる。