「私に言わせれば、人間はちょっと作り替えるだけでただの爆弾になる…
人間なんてそんな大したものじゃない
私も…貴方も…虚しいもんです……空っぽなんですよ!」
概要
CV:うえだゆうじ
まだ序盤の序盤でちょろっと出た段階のキャラだったため、名前や「爆弾狂である」といった設定、傷の男との因縁など大雑把な以外は原作・新作アニメとは別人で、軍服を着崩し、ワイルドな印象を与える。また髪型も横髪を刈り上げにしている。
原作との違いとして、人体そのものの爆弾化を会得している点がある。
両掌の刺青(錬成陣)を用いて体の中の硫黄や金属原子を用いて相手の身体を爆弾に変え、そのまま炸裂させるという、極めて非道な練成を得意とする。
ちなみにこの行為は人体錬成には当たらないようである(真理の門を開けたと思しき描写が無いし、そもそも禁忌に触れたのなら錬成陣など必要ない)。
イシュヴァール殲滅戦で味方までも人間爆弾に変えた罪で中央刑務所に服役中だったところを、第五研究所の地下から復活したグリードに連れ出され、彼の一味になる。
しかしダブリスでフランク・アーチャー中佐と出会った際に、彼の誘いに乗ってあっさりと一味を離脱。ショウ・タッカーと共にアーチャーの指揮下で働くようになり、リオールでのスカーによる反乱を鎮圧すべく参戦し手当たり次第に爆撃を繰り返す中、スカーと因縁の対決を演じた。
その末にスカーの左腕を爆弾化して重傷を負わせるも、自身もスカーに「破壊の右手」で胸を貫かれて致命傷を負う。そして今際の際にエドの銀時計をスカーに壊させてアルフォンスを爆弾化し、アルフォンスが「生きた賢者の石」化するきっかけを生んで果てた。
残った死体はスカーからアーチャー隊をおびき寄せる餌代わりにされた。
人物像
鎧の身体を持つアルフォンスや、望まずキメラに合成されたマーテルを「化物」呼ばわりするなど、ある種の紳士的な立ち振る舞いを見せていた原作とは異なり、その言動は極めて粗暴。また、終盤では「なぁこの仮面外していいだろ?」「いいじゃねえかよ外に行くくらい」「あの鎧絶対に爆発させてやる」など乱暴な口調でしゃべることも多くなり、どうやら敬語は単なるキャラ付け(演技)の可能性がある。
また、元同僚であるバスク・グランに関しては獲物を横取りされた恨みもあって、エンヴィーが成り済ましていたのを見抜き「准将閣下はあれほど聡明ではない」と陰口を叩くなどあまり好んでいなかったようである。
さらに作中では平気で味方を裏切る、通りすがりの兵士など無関係の人物を片っ端から爆弾の材料にする、イシュヴァール殲滅戦当時のスカーを身体の一部ずつ徐々に爆弾にして苦しませるなど、ひたすらに冷酷非道で残忍な人物として描かれた。
余談
なお、声優のうえだゆうじ氏はロアも演じているほか、FA版ではジャン・ハボックとビドーを演じた。