原作の「ロゼ」→ロゼ(鋼の錬金術師)
※「トーマス」姓は2003年度版のみの設定
概要
声:桑島法子
2003年版では(後半の)準レギュラー。原作版との最大の違いは肌の色で、健康的な褐色肌となっている。
これはリオールがイシュヴァールの一部であったというオリジナルの設定のため。瞳の色は紫色。
恋人のケインがレト教の教主コーネロにより、彼の遺体と鳥の合成獣にされてしまうが、アルによって倒された。
エルリック兄弟が去った後に、リオールの暴動が発生し、その後、中央軍がやってくるまでは原作と同じだが、そこで半年近く出番がないと思ったら、なんと軍部に連行され暴行を受ける。暴動鎮圧後は、父親も分からない子を産み、暴行のショックで声を失っていたというトラウマ物の展開が広がった。(これに関して作者もアニメディア2004年10月号のインタビューで「私が目指す少年マンガにおける娯楽の範囲からは逸脱していたので、あの描写は通すべきではなかったと後悔しています」と語っている。)※1
その後、ライラに成り代わったダンテに拾われ、「傷の男」がリオールの街で賢者の石の錬成陣を造ろうとした際には、彼に聖母として仕立て上げられる。
リオール消滅後は、再びダンテによってホムンクルスの本拠地である地下都市に連れて行かれ、二人っきりで生活することになる。地下都市では隔離された生活の中である種の洗脳に近い状態となっており、事実上ダンテと恋人同士になっていた。
50話の次回予告ではロゼの前で頬を赤くしているライラ(ダンテ)のシーンが描かれたが、本編50話のシーンでは頬の赤い部分は無くなっている。
クライマックスでダンテに身体を乗っ取られる直前、目の前でエドがエンヴィーに殺されたショックで元に戻る。しかし、彼女なりに自分と似ているダンテに同情していたのか、ロゼの方は本気で愛していたのか、ダンテが逃亡するまでは彼女の傍から離れようとしなかった。結果として、乗っ取られることなく無事帰還。後日談ではウィンリィ達の家に居候、子供も成長していた。
劇場版「シャンバラを征く者」では復興したリオールに戻っている。
ダンテの発言で、「兄弟はロゼが好き」というセリフがあるが、異性としてではないと指摘されている。
※1
だがよくよく考えると彼女が軍に投降したのが14話でその後40話までに出産をこなしたとしても作中の時間としては大きく見積もっても5ヶ月しか経っておらず、その間に出産が終わるのは到底不可能な話である。赤子は孤児で傷の男が彼女を聖母に仕立て上げるためのエキストラで喋れない理由もダンテが手を回したと解釈すれば一応説明はつく。