デマゴーグ

でまごーぐ

デマゴーグは、古代ギリシャの煽動的民衆指導者である。

『ウルトラマンダイナ』に登場する怪獣については、スーパー必殺怪獣デマゴーグの記事を参照。

もしかして⇒シナゴーグ

概要

ギリシャ語でデマゴゴス(δημαγωγός)、ドイツ語・英語でデマゴーグ(独:Demagog / 英:demagogue)。古代ギリシャの煽動的民衆指導者。

アテナイのクレオン(Κλέων)が典型的なデマゴーグであるとされており、アテナイの没落を招いたとして歴史家に酷評されている。

後世にも、民主主義社会において地位の低い人々の不満や無知に付け込み感情を煽り、これによって多数派の支持を得て権力を掌握する者は度々現れた。そしてそれらは多くの場合独裁体制や衆愚政治に至り、国体の衰弱や滅亡といった結果を招いていった。

日本ではデマゴーグを略して『デマ』と呼び、また日本語の『出まかせ』との相似から、意図的に虚偽を流布し嘘で民衆を扇動すること、あるいはそのような意図で流布される嘘を指す言葉として使われるが、これは日本独特の用法であり、本来の語源は『民衆を導く者』で『嘘』の意味は含まれない。

つまり主張の内容が嘘でなくとも、言ってる本人にとっては真実そのものであっても、民衆を扇動して目的を果たそうとする者は(本来の意味での)デマゴーグである。

ある意味では民主主義社会そのものの一面、あるいは民主主義の持病ともいえる。

関連項目

古代ギリシャ　指導者　暴民政治　デマ

ソフィスト

インフルエンサー：悪意的に捉えた場合の現代の呼ばれ方。