概要
NFL（ナショナル・フットボール・リーグ）を構成する32球団の1つで、愛称はPats（パッツ／ペイツ）。
アメリカのマサチューセッツ州フォックスボロを本拠地としてAFC東地区に所属している。
チームカラーは紺（ネイビー）・赤・銀・白。
スーパーボウルへの出場11回はNFL単独最多。優勝6回はピッツバーグ・スティーラーズと、敗退5回はデンバー・ブロンコスと並んでどちらも最多タイである（2023年時点）。
1959年に設立されたAFL（アメリカン・フットボール・リーグ）オリジナルメンバーの1つ。
チーム名
本拠地が置かれているマサチューセッツ州を含むニューイングランド地方がアメリカ独立戦争の主戦場だったことに因み、ネーミングコンテストで『愛国者』を意味する『ペイトリオッツ』が選ばれた。
AFL時代はボストン・ペイトリオッツを名乗っていたが、近隣の州からの要望があったことや、本拠地球場がボストン近郊のフォックスボロに建てられたことから、1971年よりニューイングランド・ペイトリオッツに改称した。
本拠地球場
- ニッカーソン・フィールド（1960-1962）
- フェンウェイ・パーク（1963-1968）
- アラムナイ・スタジアム（1969）
- ハーバード・スタジアム（1970）
- フォックスボロ・スタジアム（1971-2001）
- ジレット・スタジアム（2002-現在）
歴史
AFL時代
AFL（アメリカン・フットボール・リーグ）設立時の8球団の1つで、1960年シーズンからリーグ戦に参加。
AFLでの10シーズンで優勝は無し。ポストシーズン進出自体も1963年シーズン（AFLチャンピオンシップゲームでサンディエゴ・チャージャーズに10対51で敗退）の一度だけだった。
NFL入り
1970年のNFL・AFL統合で、ペイトリオッツはAFC東地区の所属になった。この年は2勝12敗で地区最下位。元AFL勢の中で最低の成績だった。
NFLでのチーム初のプレイオフ進出は1976年、初の地区優勝は1978年だったが、どちらもプレイオフ初戦で敗退。
1985年シーズン、地区3位ながらワイルドカードから勝ち上がりスーパーボウルへ初進出したが、シカゴ・ベアーズに10対46で敗れた。結局、20世紀中のスーパーボウル制覇は一度も無かった。
黄金期到来
2001年、前年からヘッドコーチに就いたビル・ベリチックと、この年からチームのクォーターバックに定着したトム・ブレイディの活躍もあり、スーパーボウルではセントルイス・ラムズに20対17で勝利、3度目の出場で球団初の制覇を果たした。
チームはここから19年連続でシーズン勝ち越しを記録。地区2位で（どちらも勝敗数は地区優勝チームと同じながら）プレイオフ進出を逃した2002年と2008年以外は毎年のように地区優勝をしており、2009年からはAFC東地区を11連覇した。
2020年シーズンは7勝9敗で20年ぶりの負け越しを喫し、ポストシーズン進出も11年連続で途切れたが、21世紀初めの20年間でスーパーボウルを6回制覇し、この間のNFLで最高の成績を収めている。
スーパーボウルの戦績
| シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 | 通算戦績 |
|---|---|---|---|---|
| 1985年（第20回） | 1986/1/26 | シカゴ・ベアーズ | 敗退（10対46） | 0勝1敗 |
| 1996年（第31回） | 1997/1/26 | グリーンベイ・パッカーズ | 敗退（21対35） | 0勝2敗 |
| 2001年（第36回） | 2002/2/3 | セントルイス・ラムズ | 優勝（20対17） | 1勝2敗 |
| 2003年（第38回） | 2004/2/1 | カロライナ・パンサーズ | 優勝（32対29） | 2勝2敗 |
| 2004年（第39回） | 2005/2/6 | フィラデルフィア・イーグルス | 優勝（24対21） | 3勝2敗 |
| 2007年（第42回） | 2008/2/3 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 敗退（14対17） | 3勝3敗 |
| 2011年（第46回） | 2012/2/5 | ニューヨーク・ジャイアンツ | 敗退（17対21） | 3勝4敗 |
| 2014年（第49回） | 2015/2/1 | シアトル・シーホークス | 優勝（28対24） | 4勝4敗 |
| 2016年（第51回） | 2017/2/5 | アトランタ・ファルコンズ | 優勝（34 OT 28） | 5勝4敗 |
| 2017年（第52回） | 2018/2/4 | フィラデルフィア・イーグルス | 敗退（33対41） | 5勝5敗 |
| 2018年（第53回） | 2019/2/3 | ロサンゼルス・ラムズ | 優勝（13対3） | 6勝5敗 |
永久欠番
- 20 ジーノ・キャパレッティ（ワイドレシーバー、プレースキッカー）
- 40 マイク・ヘインズ（コーナーバック）
- 57 スティーブ・ネルソン（ラインバッカー）
- 73 ジョン・ハナ（オフェンシブガード）
- 78 ブルース・アームストロング（オフェンシブタックル）
- 79 ジム・リー・ハント（ディフェンシブライン）
- 89 ボブ・ディー（ディフェンシブライン）
