株式会社ハセガワ(長谷川製作所)
静岡県焼津市に拠点を置く日本の模型メーカー。模型用の工具の開発・販売も行っている。
繊細なディテール表現に定評があり、特に航空機のプラモデルは国内模型メーカーの中でも圧倒的なラインナップを誇る。
古くから多種多様なスケールであらゆる時代の航空機を世に送り出しており、国内のみならず海外にもファンが多い。
自動車、バイクのプラモデルは、タミヤ等の大手とは異なる旧車中心のラインナップを展開。
近年では「ネオクラシック」と称されるような昭和後期~平成初期の車種に注力している。他同スケールのレジンキットフィギュアも発売している。
長らくスケールモデルを中心に扱っておりキャラクターモデルには手を出していなかったが、ある意味ファンの見果てぬ夢であった「VF-1 ファイターバルキリー」(一応は戦闘機)の発売を契機に、バトロイドバルキリー(及びガウォークバルキリー)やバーチャロイドといったロボットプラモも手掛けるようになり、モデラー・小林和史のオリジナルメカ・メカトロウィーゴ等も製品化している。
また1/12フィギュア用のインテリアのキットも出すようになった
この影響からか昔から発売していたディフォルメ航空機プラモデル『たまごひこーき』のパッケージにも萌えキャラのたまごガールズを添えるようになり、「たまごガールズコレクション」としてレジンキットも発売している(萌えキャラに拘らなければ昔から「1/72甲板作業員」などのフィギュアを発売しており、何気に『ゾイドバトルストーリー』でも使用されていた)。
※実は1990年代にも「アクトハセガワ」ブランドでキャラクタープラモを発売していた時代がある。基本的に通常商品に専用デカールを付けた『戦場まんがシリーズ』『エリア88』「マットビハイクル(2021年になって「NERV官用車」がハセガワから発売されたのもこの流れ)」等だが、『鉄腕アトム』みたいな純粋なキャラクタープラモも存在した。
なお航空機模型で有名な同社だが、実はウォーターラインシリーズを構成する3社(タミヤ・ハセガワ・アオシマ)の一角であり、艦船模型もかなりの製品を世に送り出している。
艦船模型としてはウォーターラインシリーズ以外にも1/350の大型スケールや、自社独自の1/450シリーズ、さらにウォーターラインシリーズに船底をつけてフルハルモデルにした1/700シリーズなど多数展開。
細かいところではそれらの艦船に載せる艦載機も発売している(空母キット付属の艦載機は最低限の数しか無いため)。
自社開発で1/72スケールの軍用車両もキット化している。流石に航空機・艦船に比べると数は少ないものの、同スケールで競合するメーカーが多くないうえ、何といっても飛行機プラモと同スケールな事もあって長年愛好しているモデラーが居る。
鉄道模型は「MODEMO」のブランド名で路面電車を中心に展開。
参入初期は通常の電車や、HOゲージを手掛けたこともあったが、やがてニッチな路面電車へとシフトしていった。