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概要

ヘケトは出産、多産、生命活動をつかさどる女神である。もしくは蛙の頭部を持つ女性の姿で描かれ、アンク十字を装備品として持つ。

ヘケトを象徴する蛙は、と共に深淵から出現する生命の神と考えられており、ヘルモポリスの創世神話における四匹の蛙とヘケトは同一視されている。


ヘケトはもともとアンティノポリス、ヘルウル、クースの地方神であり、同地域のヘケトはとして崇められていた。ヘケトに関する最古の記述が「ピラミッド・テキスト」にあり、死んだ王を天空に旅立たせるための手伝いをする神として描かれている。

後に下エジプトのアビドスでクヌム神と結びつけられて以降は、生命を付与する神としての性格が強まった。ヘケトはクヌムが作り上げる泥人形に生命を与えて人間にするという役割を持ち、デンデラにあるプトレマイオス朝の誕生殿にはクヌムが轆轤を回して子供を作り、ヘケトが生命の息吹をこめる壁画が存在している。

また、ヘケトは母の胸に抱かれる子供の形象化したものとされ、メスケネトとともに出産の女神として扱われており、特に中王国時代(BC2055-1650)にヘケトの名を刻印した呪具などが見つかっている。

さらに生者の世界に介入することで死者にも影響を与える神として、蘇りを助ける再生の女神としての神性も得ており、死者の守護神としてヘケトの図像が石棺に描かれている。

最終的にヘケトの名は生命と同義とされ、新王国時代(BC1570-1070)には“生命を繰り返す”という表現が蛙のヒエログリフで書かれ、キリスト教が伝えられるまで蛙は復活のシンボルとされていた。


ヘケトの生命の根源神としての役割はオシリス神話でも重要視されている。神話中のヘケトは、セトによって殺害されたオシリスの復活、イシスホルスを身ごもるための手助けをしている。このためヘケトはホルスの母親としての信仰を受け、『二つの国の女主人(“女主人”を意味するヘカトの語呂合わせ)』の称号を得ている。また、クースではハロエリス神(大ホルス)を産んだ神として信仰されていた。


女神転生シリーズのヘケト

初出作品はFC女神転生」で、種族は“獣人”。スキルを所持しないザコ悪魔程度の扱いで、姿は蛙というよりも半魚人のようなデザインだった。

獣人ヘケット

しばしのブランクの後「真・女神転生Ⅱ」で補助スキルに特化した能力を持つ聖獣族の悪魔として再び登場する。

そして「デビルサマナー ソウルハッカーズ」で金髪のおかっぱ頭をした蛙という新デザインになって以降は着実に登場作品を増やしており、後のシリーズ作品でもこの姿で通している。

真・女神転生Ⅳ」ではハイレベルアップが適用される悪魔で、レベル11に達すると蛙の姿をした地母神ズェラロンズになる。


デビルチルドレンシリーズを除けば、序盤に登場する悪魔というポジションはFC女神転生の頃から変わらず、実際の戦闘よりも補助スキル役や簡易に作成できる聖獣として悪魔合体の素材にされるぐらいの扱いがほとんどで、DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATIONではダイチ仲魔として召喚されるも敵前逃亡する姿さえ見られる。


ヘケト


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エジプト神話 


女神転生 仲魔

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