概要
ドラゴンクエストシリーズに登場する呪文の1つ。初登場は『ドラゴンクエストⅣ』。
自分の命と魔力を全て使って味方全員を復活させ、更にHPを完全回復させる呪文である。使う機会はあまり多くないだろうがピンチの状況を一気に覆すことができる呪文といえよう。
「自らの命と引き換え」という自己犠牲の呪文としては他に「メガンテ」もあるが、「メガンテ」が攻撃用であるのに対して「メガザル」は回復用である。
その為、失敗などの運の要素などがなく、使いどころさえ誤らなければ「使って損をする」ことは起きないのが強みである。
『ドラゴンクエストⅦ』では、「メガザルダンス」という踊り系の特技もある。MPを消費せずに「メガザル」と同等の効果を発揮するが、「ザオラル」と同じく失敗することがあるのが悩みの種。
敵では主に「プヨンターゲット」「ポムポムボム」が使用する。
ただし前述のとおり一人の死(とMP)を引き換えにする呪文であるため、ザコ敵相手に使うことはまず少なく、ボス戦でどうしようもなくなった際の最終手段であることが多い。故に「メガザル」を使ったことがない、というプレイヤーもいるのではないかと思われる。
ただ、教会での復活費用節約のために使うプレイヤーもいるらしい。
全MPを消費するという仕様なので、一見すると全てを賭ける呪文に見えるが、逆に言えば『ドラゴンクエストⅧ』まではMPが1でも使用できたため、少量のMP回復手段さえあれば乱発もできる。
『ドラゴンクエストⅨ』からは最低消費MPが定められるようになった。数値はまちまちで、『ドラゴンクエストⅨ』ではMP20、『ドラゴンクエストⅪ』ではMP32、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではMP150が必要になる。
当然、敵に使われると勝利目前の状況を一気に覆されることもある。特にメガザルロック(ばくだんいわのメガザルバージョン)が複数体登場すると、倒したそばから「メガザル」を使われて復活→復活したメガザルロックが「メガザル」…という悪循環に陥ることも少なくない。『ドラゴンクエストⅧ』までは復活したモンスターは別物と判定されるため経験値稼ぎを行うこともできたが、『ドラゴンクエストⅨ』では復活したモンスターは同じモンスターとみなされるため経験値稼ぎにも使えなくなった。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』では複数のメンバーにメガザルを覚えさせることで上記のメガザルロックのようにメガザルを連発し耐久する戦法があったが、『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』では、一度「メガザル」を唱えた者はその戦闘中に蘇生不可能になるようになり、この戦法は封じられた。
また、この『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』以降のドラゴンクエストモンスターズシリーズは、対人戦を行うと相手と「すれちがい」ができるという仕様のため、適当なモンスターに「メガザル」を覚えさせ戦闘開始直後に自滅し即戦闘を終了させ、サクサクとすれ違うという方法がとられた。
一部作品では、「メガザルのうでわ」という、装備した人が死亡するとMP消費なしで「メガザル」が自動発動するかわりに消滅するという装飾品も登場。
貴重品かつ消耗品なのでなかなか使いにくいのだが、低レベルクリアなどでは重宝される(逆に「メガザルのうでわを使用しない」という縛りの低レベルクリアも存在する)。
リメイク版『ドラゴンクエストⅣ』ではこのアイテムをかなり簡単に入手できるようになってしまったためラスボスをかなりの低レベルで倒すことも可能となった。
主な使用者・職業
パラディン、ゴッドハンド(リメイク版)
パラディン(Lv46)
ガーディアン(てっぺきスキル)