データ
第48話「地球頂きます!」に登場した、人を怠けさせる怪獣で…やーめた！
…ああくそ、こんな事してる場合じゃないんだ…！
真面目な概要
ある日次郎の友達の怠け者の少年マサル(演：田村明彦)が拾った、空から落ちてきたカプセルの中に入っていた怪獣。
その怪獣はマサルが寺の境内で落書きに描いた怪獣と瓜二つだった。
その正体は地球侵略を目論む宇宙人ササヒラーに無理やり地球に連れてこられた宇宙生物。
外見もまるでやる気を感じさせない顔つきで名前の由来も「やめた」または「止め足らん」（止め足りない）から来ているものと思われる。
本来は敵意がなく、無線機を介して人間に助けを求めていたが、彼の意志とは関係無く空腹を覚えると手当たり次第に何でも食べてしまう。それにより体が無限に成長するため彼が居座った箇所は地盤沈下していた。
さらに彼の体からは人を怠け者にしてしまう放射能（最近では大人の事情からか光線と説明されている）が出ており、浴びた者は顔に黒いソバカスの様なものができ、たちまち「やーめた」と言い放ち怠け者になってしまう。さらに浴びた者の近くにいると伝染病のごとく伝染していくというたちの悪さ。これにより周りの人間はもとよりMATの隊員達も怠け者になってしまう。
ただし、マサルは元来怠け者なので逆に「怠けること」を怠けて一生懸命頑張る性格になり、郷隊員とウルトラマンジャックは完全な効果が出ず何とか自制できた。
戦闘シーンでは怠け効果が発動する度にBGMがスロー再生になるというシュールな場面が展開された。
最終的にウルトラブレスレットの力により体を元の大きさに縮小され、ジャックが宇宙に放り投げた事により、地球を去ることができた。
その後の登場
ウルトラ銀河伝説
ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっているが、周りの怪獣どころかベリュドラ自体が怠けてしまわないか心配になる。そうならなかった辺り、きっとベリアル陛下がレイオニクスの力でうまくコントロールしているのだろう…（あるいは登場の経緯から生ける屍だったのかもしれない）
因みに『ウルトラマン列伝』でベリアル陛下がヤメタランスを紹介した時は「さすがの俺様でもこいつには近づきたくないな…」とコメントしている。
また、この時ダークネスファイブが警官や消防士まで怠け出すシーンを見て「それは止めちゃいかんだろ!」と悪の宇宙人にあるまじきツッコミを入れていた。
ウルトラマンギンガ劇場スペシャル
千草「ゆるキャラ？」
友也「違います」
第2弾で映像作品にまさかの再登場。
ここでも相手を怠けさせる能力を遺憾なく発揮してくれる。
闘士ヤメタランス
『ウルトラマン超闘士激伝』に登場。一人称は「オデ」で原典のヤメタランスとは別個体。なぜ宇宙一の怠け者怪獣が「激しい鍛錬を積み格闘技の達人となった証」である闘士怪獣になれたのかは全くもって不明。
宇宙一やる気がある（が実力は十人並な）ササヒラーに無理矢理付き従わされ、相打ちになって意識を失ったコダラーとシラリーにトドメを刺すよう命じられるも、余計な事をしたせいで究極魔神シーダの誕生を招いてしまった。
自分が招いた宇宙の危機にもかかわらずウルトラ戦士が駆け付ければ「我々の邪魔」とほざき、（なまけ放射能のせいで逃げなくなった）調査団を逃がそうというヤメタランスの願いも「他人の事なんざ知るかバカ!!」と一蹴したササヒラーに遂に堪忍袋の緒が切れ、ササヒラーをボコボコに打ち据えると彼を見限り調査団救助へと向かった。その最中、闘士ウルトラマンジャックのウルトラブレスレットの力により常時垂れ流しのなまけ放射能が制御され、なんとか調査団（および、怠けていた鋼魔四天王）の救助にも成功した。
この尽力が認められてシーダ撃滅後は宇宙テレビ局から表彰を受け、エンペラ星人編では北の銀河で闘士ウルトラセブンの協力に向かっている。
ウルトラ怪獣散歩
「いやー怠け者の怪獣ってよく言われるんですけど、僕自身はね、あのーそんなことなくてですね。」
「あのー周りの人たちを怠けさせちゃうっていうだけで、正確に言うと『“怠けさせ“怪獣』なんですよ。」
第7話「尾道頂きます！」、第8話「安芸の宮島頂きます！」にガッツ星人と共にゲストとして登場。
上述したセリフの通り、本作では従来の怠け者のイメージを覆すかなり活発な性格であり、ツッコミ役が多い一方で身だしなみをかなり気にしていたり女性相手にカッコつけたりと周囲を振り回している。またスムージーが好物で、曰く「毎朝気分に合ったフルーツをチョイスして、ジューサーにかけて一日をスタート。ビタミンも取れるし、顔のむくみにもいいんですよ。」とのこと。
怪獣酒場カンパーイ!
第1話にて客としてシルエットで登場。同エピソードでは主人のササヒラーも登場している。
余談
デザインは井口昭彦氏。実は円谷プロが製作した「隼」というナショナルの掃除機のCMに登場したゴミ怪獣ゴミラの着ぐるみを改造したものである。
鳴き声は再生ピグモンの流用。
ちなみにゲーム『ウルトラ警備隊モンスターアタック』ではササヒラーではなくクール星人によって連れてこられ、スパイナー強奪に肩入れさせられた。
関連タグ
モエタランガ：ヤメタランスとは真逆の力を持った宇宙人。
ウーラー：こちらも第三者に地球に連れてこられ望まない破壊活動を行った怪獣。
ノンビリゴン：ジャンボーグAに登場する怪獣。名前から想像がつく通りヤメタランスとよく似た能力を持ち、同じく地球侵略を企む宇宙人に利用された。
バカンスワルド：機界戦隊ゼンカイジャーに登場した怪人。名前から想像がつく通り周囲の人々を強制的に遊ばせる能力の持ち主であり、ヤメタランスと同様の混乱を齎した。
